...余りに不覊なる豪骨を有したりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...独立不覊(ふき)の科学者或は探究家...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...首尾よく合格して軍人となっても狷介(けんかい)不覊(ふき)の性質が累(わずらい)をなして到底長く軍閥に寄食していられなかったろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...彼の不覊(ふき)なる傲骨(ごうこつ)と共に...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...三千年独立不覊(ふき)の国...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...この独立不覊なるものがどんなに高価につこうとも...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...できるだけ独立不覊の態度をとり...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...或は誤りて不覊粗放の人物と認むるものなきに非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...あらゆる放縱不覊なイメージや美的意匠を...
萩原朔太郎 「夢」
...慮外な仕儀で、前後のさまもとりとめないほどだが、狷介不覊の、剛直のと世間から囃し立てられている俺にとって、この不都合は災厄以上のものであった...
久生十蘭 「湖畔」
...何人も独立不覊とは云ひ得ない...
平田禿木 「趣味としての読書」
...不覊独立もって他人に依頼せず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...不覊独立(ふきどくりつ)の景影(けいえい)だにも論ずべき場所として学校の設(もうけ)あれば...
福沢諭吉 「旧藩情」
...その放縦不覊(ほうしょうふき)世俗の外に卓立(たくりつ)せしところを見るに...
正岡子規 「俳人蕪村」
...磊落不覊(らいらくふき)のうちにも...
松本泰 「日蔭の街」
...いわんや心にも礼なく形にも礼なく放埒不覊(ほうらつふき)にして長上を軽んじ先輩を侮(あなど)る如きは人の道を外れたる禽獣行(きんじゅうこう)のみ...
村井弦斎 「食道楽」
...不覊塵累」が活きるのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...たちまち激情を発しるだけでなく――それを実行せずに措(お)かないといったような不覊(ふき)奔放な性格の持ち主を...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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