...私共の不行届も生じまして……平素はあんなではありませんので...
辰野九紫 「青バスの女」
...当方も捨てて置くつもりではなかったのであるがつい不行届きになり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まったく私の不行届きでした...
近松秋江 「霜凍る宵」
...活字の仕入れに不行届きな点があること...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...凡てが私の監督の不行届といわれる...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...万事不行届でさぞ御窮屈でございましたろう...
夏目漱石 「門」
...『拵え不行届』という名目で彦四郎貞宗を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...耕地整理の行届き不行届きのむらといい...
服部之総 「望郷」
...大いにわが不行届きにて心に恥じ入ることあり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...第四 前の条々は人に働きありて心事の不行届きなる弊害なれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...畢竟(ひっきょう)養父母と養子との間柄(あいだがら)の悪いのは養子の方の不行届(ふゆきとどき)だと説を極めてたのでしょう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...又部屋の庖厨の不行届を話したので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...御滞在中は万事不行届の段幾重にも御詫申上候...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...道具方が不行届であろうと...
夢野久作 「鼻の表現」
...お留守中の不行届(ふゆきとどき)から...
吉川英治 「親鸞」
...不行届き千万なっ」「お詫びいたしまする...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...こっちの不行届きは...
吉川英治 「源頼朝」
...不行届な扱いを受けて下すって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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