...当方も捨てて置くつもりではなかったのであるがつい不行届きになり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...監督不行届と怠慢の結果として...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...つけ足りのスペースしか割かぬのは考えの不行届きから来る誤りである...
戸坂潤 「読書法」
...活字の仕入れに不行届きな点があること...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...妻の不行届を御重役に詫び...
直木三十五 「南国太平記」
...――それもこれもみんな私の不行届から起った事だから...
夏目漱石 「虞美人草」
...「私も寄宿生の乱暴を聞いてはなはだ教頭として不行届(ふゆきとどき)であり...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...『拵え不行届』という名目で彦四郎貞宗を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...畢竟(ひっきょう)言語壅蔽(ようへい)諸司不行届(しょしふゆきとどき)の致す所と深く恐れ入り候次第に付...
服部之総 「新撰組」
...その薄情を責めその不行届きを咎め...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...此れも下女の不行届...
福沢諭吉 「新女大学」
...未(いま)だ究理の不行届(ふゆきとどき)なるものと知るべし...
福沢諭吉 「物理学の要用」
...処が或日コクランがやつて来て図書館の書類の整理が不行届だなどぶつぶつ小言を言つた挙句に「図書係りは月給を貰つてゐないのか」と毒づいた...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...御滞在中は万事不行届の段幾重にも御詫申上候...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...家長たるおれの不行届でもある」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...お留守中の不行届(ふゆきとどき)から...
吉川英治 「親鸞」
...こっちの不行届きは...
吉川英治 「源頼朝」
...不行届な扱いを受けて下すって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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