...空間中で視線が徐々に曲るであろうという仮定は全く不自然なものである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...□不自然な貧乏...
種田山頭火 「其中日記」
...これは必ず不自然な事があつたに相違ないと自分は思つた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...さすような不自然な叫び声で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...それが不自然な事であり...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...小夜子は七年間の不自然な生活も鼻についていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...あの不恰好な不自然な元気のいい足どりを注意し給え……それにあの氷のような顔を見てみ給え――彼はあらゆる場所で...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...その不自然な精神的淫蕩に沈湎してるうちに...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...私の愛の表示もその肝心な幼若の時期において不自然な束縛と禁遏(きんあつ)をうけたがために奇怪にも特に父母のまえに萎縮し退化してしまった...
中勘助 「母の死」
...電灯に疎(うと)い不自然な方角へ顔を向けて...
夏目漱石 「行人」
...あゝした経路をとるのはいくら不自然なやうに見えても...
平林初之輔 「「華やかな罪過」作者として」
...不道徳で不自然な自己の生命を延ばすために...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...それのできないのがかえって不自然なわけであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その貧しさは不自然なものではないのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...こんな不自然なことはしなかったはずである...
柳田国男 「雪国の春」
...あらゆる気分を漂わし得るほどのものでなければならぬ……という最も不自然な……同時に最も自然な要求に合したものでなければならぬ...
夢野久作 「能とは何か」
...不自然な技巧で遂げられた恋の結果は...
吉川英治 「江戸三国志」
...不自然なことでなく思はれて來た...
吉川英治 「折々の記」
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