...この舟というのは、細長い、不細工な代物で、犢鼻褌(ふんどし)だけを身につけた三人の日本人――小さな、背の低い人たちだが、恐ろしく強く、重いトランクその他の荷物を赤裸の背中にのせて、やすやすと小舟に下した――が、その側面から櫓をあやつるのであった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...時々我々は不細工な形をした荷鞍の上に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...舟は長い、不細工なもので、中央部に接ぎ合した葺屋根に似た小さな莚の屋根を持つ場所がある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...不細工な石膏の塊に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...それはずいぶん不細工なものであったが長年もったすえついに水びたしになり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...魚は自分たちの群のなかに別の世界からこの不細工な訪問者が突進してくるのを見てはさぞおどろくことだろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...百人の北極人がある朝われわれの池に突然あらわれた不細工な格好をした農具――橇(そり)や鍬や畦車(あぜぐるま)や...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...実に不細工な棚である...
太宰治 「失敗園」
...突飛な題材を無造作な不細工な描き方で画いているようではあるが...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...不細工な文字が並んで馬鹿げた媚態を作っている...
豊島与志雄 「慾」
...不細工な鉄枠の使い様...
永井隆 「この子を残して」
...不細工な恰好をしてゐる...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...あの不細工な節々を御覧よ...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...厭な野郎は不細工な指で...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...不細工な格子戸を嵌(は)めた...
森鴎外 「鶏」
...無(む)に対して立っているある物即ち不細工な世界ですな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...不細工な体で翻筋斗(とんぼがえり)をして...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...不細工な椅子をすすめてくれた...
蘭郁二郎 「植物人間」
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