...多少不穏な空気が動かないでもなかつたが...
種田山頭火 「其中日記」
...窓台の不穏な血痕を考えに入れると...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...所謂不穏文書の他に不穏な私信や会話までをも含めようとしたのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...彼の温和な性質と批評眼の欠如――あらゆる不穏な考えを避けるために半ばは自意識的な――とは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不安な不穏な空気が濃くなりました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...前もって同族の不穏な計画を知っていたものにちがいなかった...
中村地平 「霧の蕃社」
...皆が不穏な動きをした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...また他方はその隣人の不穏な行動が許す程度で平和に暮している...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そのことから不穏な空気が世上に醸(かも)されていくことにもなったし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしは異常に不穏な地方を通って旅に出かけた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「暗殺の酒場(キヤバレエ)」だのと云ふ不穏な酒場(キヤバレエ)が多い中に「暗殺の酒場(キヤバレエ)」は最も平民的な文学者と此(この)界隈に沢山(たくさん)住んで居る漫画家連中(れんちゆう)とが風采(なり)も構はずに毎夜(よ)集つて無礼講で夜明(あか)しをする処(ところ)として有名である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...不穏な気勢をあげている――」と...
吉川英治 「三国志」
...不穏な密会あると聞き及びおりますため...
吉川英治 「三国志」
...こんな不穏な問題が起ったりする原因にもなる...
吉川英治 「三国志」
...あまっさえ不穏な行動に出んとする空気すらうかがわれたので...
吉川英治 「三国志」
...不穏な色を示した...
吉川英治 「新書太閤記」
...遠慮なくお立も退きあるように」一時不穏な空気が漲(みなぎ)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...浜松の将士の間に見える小牧以後の不満と不穏な空気である...
吉川英治 「新書太閤記」
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