...そういう不穏な人間が出た時は...
海野十三 「火星兵団」
...いまのいままでの不穏な...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...窓台の不穏な血痕を考えに入れると...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...芸者とも女優ともつかぬ此のけばけばしい風俗で良家を訪問することは其家に対しては不穏な言語や兇器よりも...
永井荷風 「申訳」
...いずれもかなり不穏な面(かお)つきをしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの白井道也とか云う男は無暗(むやみ)に不穏な言論をして富豪などを攻撃する...
夏目漱石 「野分」
...皆が不穏な動きをした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...こんな天候が不穏なのに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしは異常に不穏な地方を通って旅に出かけた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...現場には絶えず不穏な影がつきまとっていた...
山本周五郎 「おばな沢」
...不穏な空気が残っていた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...「暗殺の酒場(キヤバレエ)」だのと云ふ不穏な酒場(キヤバレエ)が多い中に「暗殺の酒場(キヤバレエ)」は最も平民的な文学者と此(この)界隈に沢山(たくさん)住んで居る漫画家連中(れんちゆう)とが風采(なり)も構はずに毎夜(よ)集つて無礼講で夜明(あか)しをする処(ところ)として有名である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...不穏な兆候をあらわした...
吉川英治 「三国志」
...で、そう二者の往来が、二者のあいだに止まっているなら、世人も何らこれを疑う理由もあるまいが、ふたりの会合ごとに、必ずそこには滝川一益も加わっていることが記憶されるについて、(また何のお顔寄せか)と、意味ありげにそれを見、(秀吉退治の相談が、ぼつぼつ進んでいるものとみえる)などと早くも、不穏なうわさと、その実現が、この夏中にもあるようにいわれ出していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...浜松の将士の間に見える小牧以後の不満と不穏な空気である...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜毎に不穏な流説を撒(ま)いたり...
吉川英治 「平の将門」
...船員の不安が高まって相当不穏な気勢も現われたらしい...
和辻哲郎 「鎖国」
...領内に不穏な空気をまき起した...
和辻哲郎 「鎖国」
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