...そういう不穏な人間が出た時は...
海野十三 「火星兵団」
...教育上不穏な個処が少なくないというのだそうだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...聴衆の不穏な気分は演奏者らをいたわりたい心から...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不安な不穏な空気が濃くなりました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...不穏な計画は事前に防止することができたのである...
中村地平 「霧の蕃社」
...あの白井道也とか云う男は無暗(むやみ)に不穏な言論をして富豪などを攻撃する...
夏目漱石 「野分」
...京都に集まった薩摩(さつま)の勇士の挙動はなはだ不穏なりと聞き...
新渡戸稲造 「自警録」
...なんらの不穏な働きかけはなかった...
火野葦平 「花と龍」
...皆が不穏な動きをした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...なるほどそれは不穏なりき...
正岡子規 「俳諧大要」
...かかる不穏な隣人の侵入を防衛するのは非常に困難であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...現場には絶えず不穏な影がつきまとっていた...
山本周五郎 「おばな沢」
...「暗殺の酒場(キヤバレエ)」だのと云ふ不穏な酒場(キヤバレエ)が多い中に「暗殺の酒場(キヤバレエ)」は最も平民的な文学者と此(この)界隈に沢山(たくさん)住んで居る漫画家連中(れんちゆう)とが風采(なり)も構はずに毎夜(よ)集つて無礼講で夜明(あか)しをする処(ところ)として有名である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...不穏なもくろみをもっているという噂が...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...秀吉の麾下(きか)にも不穏な声はあったが...
吉川英治 「黒田如水」
...不穏な気勢をあげている――」と...
吉川英治 「三国志」
...遠慮なくお立も退きあるように」一時不穏な空気が漲(みなぎ)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...領内に不穏な空気をまき起した...
和辻哲郎 「鎖国」
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