...全く居候的存在にすぎない自分を不甲斐ないものに思い...
犬田卯 「瘤」
...自分が不甲斐ない為めに...
宇野浩二 「質屋の小僧」
...「さてさて不甲斐ない奴! ようし...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...その嫂にまかれて不甲斐ない兄を憤る一方で...
田中貢太郎 「春心」
...家の人達を呼び起すのも不甲斐ないと...
豊島与志雄 「古井戸」
...不甲斐ない恋情で身をやつらせ...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...不甲斐ない王様の顔を忌々しそうに眺めていると...
久生十蘭 「魔都」
...稍ともするとそんな不甲斐ない己れに業を煮して...
牧野信一 「風流旅行」
...協会の諸兄によろしく(七月二十三日)(井上金太郎 宛)腹くだりで入院なぞと真とに不甲斐ない話のようですが僕としては...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...情死(しんじゅう)の片残りという不甲斐ない身を...
吉川英治 「剣難女難」
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