...ただそれら現代語の詩に不満足な人たちに通じて...
石川啄木 「弓町より」
...誰の顔にも不満足な色はない...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...あるいは不満足なる媾和(こうわ)に憤慨した余りの昂奮で筆が走ったので...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...知らないでこんなにしているのは少し不満足な気がします...
大杉栄 「男女関係について」
...女を見損つた位の不満足なら...
薄田泣菫 「茶話」
...外に少しぐらい不満足なところがあっても...
谷崎潤一郎 「細雪」
...だからいつもと違った不満足な印象が鏡の中に現われた時に...
夏目漱石 「明暗」
...「どうしてそれが不満足なのか」津田は面と向ってこの質問に対するだけの勇気がなかった...
夏目漱石 「明暗」
...されば如何に癇癖の人なりとて心に少しも不満足なければ狂癲となり...
正岡子規 「読書弁」
...帝はそれも御不満足なことに思召して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不満足な気のするようなことは一つもないはなやかな美人になっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不満足な気がするために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不満足な心をなだめながら帰って来た例の客室で横たわっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...口で言った己の詞が永遠に己の生涯を自由にすると云うだけでは不満足なのかい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...人生をそれだけ不完全な不満足なものにする一つの欠陥であると考えたことは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(個性すら不満足な場合...
柳宗悦 「工藝の道」
...不満足な顔を見せた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...我々の南極滞在の残った部分についての短く不満足な速報を読んだことがおありだろう...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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