...唯其等現代語の詩に不満足な人達に通じて...
石川啄木 「弓町より」
...誰の顔にも不満足な色はない...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...疝気の虫が啼けるかい? それが不満足なら...
岩野泡鳴 「猫八」
...あるいは不満足なる媾和(こうわ)に憤慨した余りの昂奮で筆が走ったので...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...その不満足なままで申上げますと...
海野十三 「人間灰」
...だがこれは極めて不満足な定義である...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「ファシズムとは何か」
...あるいは当局の措致(そち)に不満足なところがあるに由って...
大隈重信 「日支親善策如何」
...女を見損つた位の不満足なら...
薄田泣菫 「茶話」
...………たゞ不満足なのは...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...清三は暑い木陰のないほこり道を不満足な心持ちを抱いて学校に帰って来た...
田山花袋 「田舎教師」
...直ちに不満足なものになって了うであろうと思われる...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...まだ不満足な所が少なくない...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...彼がその小説について何か不満足な点を思い出していると感じたので...
浜尾四郎 「殺人鬼」
...百姓の仕事を不満足なりとして著書の業に従事するがごときは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...読んでいるときには十分もっともらしく思われたようだったが――いまではひどく異なった不満足なものになった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...されば如何に癇癖の人なりとて心に少しも不満足なければ狂癲となり...
正岡子規 「読書弁」
...帝はそれも御不満足なことに思召して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(個性の顕現にすら不満足なのである...
柳宗悦 「工藝の道」
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