...ただそれら現代語の詩に不満足な人たちに通じて...
石川啄木 「弓町より」
...女を見損つた位の不満足なら...
薄田泣菫 「茶話」
...清三は暑い木陰のないほこり道を不満足な心持ちを抱いて学校に帰って来た...
田山花袋 「田舎教師」
...だからいつもと違った不満足な印象が鏡の中に現われた時に...
夏目漱石 「明暗」
...つまり君の最近の成績はひどく不満足なものだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...百姓の仕事を不満足なりとして著書の業に従事するがごときは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...人の仕事を見て心に不満足なりと思わば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...読んでいるときには十分もっともらしく思われたようだったが――いまではひどく異なった不満足なものになった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...されば如何に癇癖の人なりとて心に少しも不満足なければ狂癲となり...
正岡子規 「読書弁」
...不満足なわけがないではございませんか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...源氏は不満足な顔をしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不満足な気持ちで帰って行った源氏はましてその夜が眠れなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不満足な気のするようなことは一つもないはなやかな美人になっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不満足な気がするために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人生をそれだけ不完全な不満足なものにする一つの欠陥であると考えたことは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(個性の顕現にすら不満足なのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...そんな不満足な寂しむ思いのつづくのも...
横光利一 「旅愁」
...我々の南極滞在の残った部分についての短く不満足な速報を読んだことがおありだろう...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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