...ただそれら現代語の詩に不満足な人たちに通じて...
石川啄木 「弓町より」
...誰の顔にも不満足な色はない...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...知らないでゐるのは少し不満足な気がします...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...その不満足なままで申上げますと...
海野十三 「人間灰」
...不満足なものだった...
高見順 「如何なる星の下に」
...清三は暑い木陰のないほこり道を不満足な心持ちを抱いて学校に帰って来た...
田山花袋 「田舎教師」
...直ちに不満足なものになって了うであろうと思われる...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...だからいつもと違った不満足な印象が鏡の中に現われた時に...
夏目漱石 「明暗」
...人の仕事を見て心に不満足なりと思わば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...不満足なことの多いようにも思ったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...帝はそれも御不満足なことに思召して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不満足な気のするようなことは一つもないはなやかな美人になっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あなたに不満足な思いをさせるような結婚はさせたくないと私は思っているのです」こう源氏はまじめに言っていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不満足などこの世になさそうな人が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不満足な心をなだめながら帰って来た例の客室で横たわっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...またそれだけでは不満足な感じをあとでみずから覚えさせられることであろうからと思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(個性の顕現にすら不満足なのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...謙譲に自己の現下の立場が不満足なものであるのを承認する義務がある...
柳宗悦 「工藝の道」
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