...「それからどうしたんだい?」と私は不満そうに話の続きを催促した...
海野十三 「獏鸚」
...ぶうっと不満そうにふくれて立っているのである...
太宰治 「座興に非ず」
...不満そうに口髭(くちひげ)を強くこすりながら言った...
太宰治 「惜別」
...あとで母が私に不満そうに言い聞かせてくれました...
太宰治 「千代女」
...綺麗な子供じゃない!」「でも旦那様はたいへん綺麗な坊っちゃんだとおっしゃってでしたが」といくらか不満そうにしかし安心した調子で亭主が言った...
橘外男 「逗子物語」
...それから不満そうに口を尖らしました...
豊島与志雄 「肉体」
...そして不満そうに...
豊島与志雄 「程よい人」
...不満そうに彼は、ふかぶかとしているが残念なことに空ではないベッドをながめ、それから相手の質問を思い出して、自分の名前をいった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あなたは花さえ見れば何でも薔薇だと思う人ね……」「そうかなあ……」少年はすこし不満そうに見える...
堀辰雄 「あいびき」
...私はなんだか不満そうに黙っていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...なぜ先に知らせて置いて呉れなかった」といかにも不満そうに仰ゃられた...
堀辰雄 「ほととぎす」
...さも不満そうに舌打ちをする...
山本周五郎 「季節のない街」
...それからふと不満そうに弥十郎を見て...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...周防はまだ不満そうに...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その中(うち)にタッタ一人林技師が如何にも不満そうにグビリグビリと手酌でやっているのを見た人の悪い令兄が...
夢野久作 「近世快人伝」
...僕がお尋ねしているのは……」「……何だ……」正木博士は不満そうに眼の球を凹(へこ)ました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いかにも不満そうに落ちた煙草を拾い上げると...
夢野久作 「二重心臓」
...するとN課長は不満そうに立上って...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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