...田舎の医師の不注意から静脈を外(はず)れて...
有島武郎 「小さき者へ」
...しかしこれは不注意からのことであるが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私は不注意から看過したのではなくして...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...運わるく彼の挨拶がむかうの不注意からそのひとに通じなかつたときや...
太宰治 「猿面冠者」
...そうして九九プロセントまでは人間自身の不注意から起こるものであるというのは周知の事実である...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...読者に不親切な訳文と不注意からくる誤植は眼にあまる...
戸坂潤 「読書法」
...誤謬も多くは不注意から起きる...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...ただ私は私の不注意から...
豊島与志雄 「美醜」
......
長沢佑 「母へ」
...自分のやり口はただの不注意から...
夏目漱石 「手紙」
...若い母親の不注意から...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...ちょっとした不注意から...
羽仁もと子 「女中訓」
...この災害は汝自身の不注意から自ら招いたものであるから...
穂積陳重 「法窓夜話」
...自分達の不注意からその好機を逸したのだ...
牧逸馬 「運命のSOS」
...その恐しい様子に手の出し様のないお節は顔をそむけて自分の不注意から出来たこの事を悔む涙にむせんで居た...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...つまり料理の不注意から起るのですね」と何気なく言いしを子爵は胸に応え「中川さん...
村井弦斎 「食道楽」
...「不注意からまた病をしまして苦しんでいる際ですから」というような返事ばかりを言わせて大姫君は会おうとしなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その癖わざとしたと云つても好いやうな不注意から...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「駆落」
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