...田舎の医師の不注意から静脈を外(はず)れて...
有島武郎 「小さき者へ」
...全くの不注意から...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...またはよくある奴でほんの不注意からそんなことになつたのかも知れない...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...私は不注意から看過したのではなくして...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...無礼な群衆の不注意から...
谷譲次 「踊る地平線」
...そうして九九プロセントまでは人間自身の不注意から起こるものであるというのは周知の事実である...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...(明治四十一年三月六日『東京朝日新聞』)六十五過失より起る火災放火や悪戯(いたずら)より起る火災は人の不注意から起る火災に比すればほとんど云うに足らぬ少数であるそうな...
寺田寅彦 「話の種」
...読者に不親切な訳文と不注意からくる誤植は眼にあまる...
戸坂潤 「読書法」
...不注意からかあるいは――ことによると――意地悪なからかいからか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分のやり口はただの不注意から...
夏目漱石 「手紙」
...ふとした不注意から...
新美南吉 「丘の銅像」
...この災害は汝自身の不注意から自ら招いたものであるから...
穂積陳重 「法窓夜話」
...その恐しい様子に手の出し様のないお節は顔をそむけて自分の不注意から出来たこの事を悔む涙にむせんで居た...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...私の不注意からできた顳(こめかみ)の上の疵を...
三好達治 「測量船」
...「不注意からまた病をしまして苦しんでいる際ですから」というような返事ばかりを言わせて大姫君は会おうとしなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その癖わざとしたと云つても好いやうな不注意から...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「駆落」
...みんな私の不注意からなのよ...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...私の不注意からとんだ御迷惑を……」「しかしとんでもない奴があれば在るものですな...
夢野久作 「少女地獄」
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