...何様(なにさま)物凄く不気味に見える...
石川啄木 「病院の窓」
...百合枝は薄い着物を通して、ジトジト汗ばんだ柔かい掌を、直接肌に触れられでもした様に、不気味に感じた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...不気味に立並んでいるばかりである...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...あまり額を視詰めていると不気味になって来るので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...補祭は不気味になって来た...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...益々病的に不気味になってゆく...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...その白い肌を不気味に露出さしていた...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...不気味になってきた...
直木三十五 「南国太平記」
...そして不気味に見えるのも一種の淋しさです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不気味になったのであった...
火野葦平 「花と龍」
...下が妙に不気味に静かなので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...この不気味に静かな騒ぎを載せた小舟は...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...実際では単に不気味に過ぎなかつた...
牧野信一 「風流旅行」
...竹の芽を摘み取るのさへ不気味に思つて...
吉江喬松 「五月雨」
...不気味にいつまでも消えませんでしたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...そしてそのたびお首の重さが増すような不気味におそわれているふうだった...
吉川英治 「私本太平記」
...私はすこし不気味になりながらもまだ立ち暮れていた...
吉川英治 「正倉院展を観る」
...野面(のづら)の風は不気味に熄(や)み...
吉川英治 「新・水滸伝」
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