...不気味に凄(すご)い...
泉鏡花 「絵本の春」
...或は又、不気味にも、森全体がめしいたる魑魅魍魎(ちみもうりょう)に充(み)ち満ちているが如(ごと)くにも、思われないではなかった...
江戸川乱歩 「火星の運河」
...顔が提灯の様に不気味に縮まってしまうのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...一層不気味に静まり返って動きつづけていった...
大阪圭吉 「坑鬼」
...胸の病いが大分進んでいるらしいのを私の耳に不気味に伝える咳(せき)であった...
高見順 「如何なる星の下に」
...ひどく不気味に悔いられて来た...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...嘘をついたら、考えがある」色の生青(なまあお)い優男(やさおとこ)であるが、その眼は、二枚の剃刀(かみそり)のように、不気味に鋭い...
火野葦平 「花と龍」
...不気味になったのであった...
火野葦平 「花と龍」
...不気味に背後に控え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...「くそっ」黄色い顔が汗ばみ、不気味になった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...胸は不気味に掻き乱された...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...私は更に不気味に胸を打たれた...
牧野信一 「ゼーロン」
...大分不気味になつて...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...実際では単に不気味に過ぎなかつた...
牧野信一 「風流旅行」
...利己主義者が不気味に感じられるのは...
三木清 「人生論ノート」
...眼は不気味に赤い酔光をおびていた...
吉川英治 「私本太平記」
...きっと首を斬るのが不気味になったのかもしれません……その衆たちで何か囁(ささや)いていたと思うと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...今こそ斯う不気味に凪いでいるがやがてこれが月の落ちぐちにでもなったらどっと吹いて来ましょうよという老人もある...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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