...少からず不気味に感ずるらしい...
芥川龍之介 「上海游記」
...「ウフフフ……」黄金仮面の耳まで裂けた口が、不気味に笑った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...妙に不気味に感じられるのでありました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...いくらか不気味にもなつたので...
薄田泣菫 「独楽園」
...胸の病いが大分進んでいるらしいのを私の耳に不気味に伝える咳(せき)であった...
高見順 「如何なる星の下に」
...しっきりなしに不気味に揺れている一つの戸口(ドア)を発見してぎょっと――その最も不用意な瞬間に――することであろう...
谷譲次 「踊る地平線」
...海戦の最中には海岸附近の人家の障子が断続的にとゞろく砲声で鈍く不気味に響きつゞけた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...益々病的に不気味になってゆく...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...それが次には不気味になって...
豊島与志雄 「白血球」
...次には不気味に感じた...
豊島与志雄 「反抗」
...僕は変に不気味になり出して...
豊島与志雄 「道連」
...うっかり入るのさえ不気味に思われます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひどく不気味に悔いられて来た...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...その手の音が、しいんとした家の中に、不気味に、こだまする...
火野葦平 「花と龍」
...胸は不気味に掻き乱された...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...一層不気味に海の遥か彼方の街を余儀なく想像させられることは...
牧野信一 「鏡地獄」
...嗜眠剤などを滅多に服用せぬ吾身にはその効めが不気味に顕著なるが如く...
牧野信一 「五月のはじめ」
...そしてそのたびお首の重さが増すような不気味におそわれているふうだった...
吉川英治 「私本太平記」
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