...「え?この辺どこにあるのかわからないや、土地不案内なんだよね...
...「土地不案内だから、地図を持っていくようにしよう...
...「東京は土地不案内だから、毎回Googleマップを見なくてはいけない...
...「彼女は新しい町に引っ越してきたばかりだから、土地不案内で迷子になりやすい...
...「旅行先で地元の人に道を聞かなくても、土地不案内でもGoogleマップを使えば大丈夫だよ...
...其時には道不案内にてどの邊が一部やら二部やら方角更にわからざりしが先月來屡散歩し忘備のため略圖をつくり置きたり...
心猿 「荷風翁の發句」
...地理不案内のため方角を間違うこともあり得る...
梅崎春生 「日の果て」
...杜は横浜の地理が不案内であった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...不案内の私が、広い家の中を、まごまごしていると、廊下の曲り角から、母親のお高がひょいと飛出して、私の行手をさえぎる様に立はだかった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...こいさん一人では道が不案内だから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...不案内な内容をひねくれた文章で書いてある上に...
豊島与志雄 「反抗」
...僕は不案内な土地に一人ぽつねんとして...
豊島与志雄 「道連」
...道がちと不案内でしてな...
中里介山 「大菩薩峠」
...万事不案内に候えば到着の上は定めて御厄介の事と存候...
夏目漱石 「虞美人草」
...「新参者の不案内で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...仕事を求めようとする不案内者(ふあんないしや)は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...桑門虚舟(きょしゅう)子の『新沙石集(しゃせきしゅう)』四に、『経律異相』から『譬喩経』を引いて、「人あり、老いたる妻に聞きて白髪を残し黒きを抜き、また若き妻に聞きて白髪を抜き白粉(おしろい)を面に塗り青黛(せいたい)を眉(まゆ)に描く、小婦も老婦もこれを醜しとし追い出す、農して自活せんと思いしに、雨ふれば峰に登り日照れば谷に下りていたずらに暮しぬれば、畜生の報いを受けて犬となるに習因残れり、一の大河を隔てて東西に人里ある所に生まれて、朝の烟(けむり)東の里に立つ時は東に廻り到る、烟は立てども食いまだ出来ざる間、また西の里に烟立つを、いずれはさりともと思うてまた河を廻りて西に着くほどに、河の中にて力竭(つ)きて空しく流れ失(う)せぬ、心多き物は今生後生ともに叶わぬなり」と記せるを見るに、もと心の一定せぬ物は思い惑うて心身を労(つか)らし、何一つ成らぬという喩(たと)えに作られた仏説なるを、道春不案内で、実際そんな事蹟があったと信受して碑文を書いたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...行く先が不案内で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まして海上の不知不案内を犯(おか)して...
柳田国男 「海上の道」
...斯る規定が設けられたのは事情不案内な外国で煩雑な形式的手続の履践を要求することの極めて困難である事情と...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...しぜん家中の細かい内情には不案内だったし...
山本周五郎 「落ち梅記」
...不案内な山道へ誘いこまれたのである...
吉川英治 「三国志」
...道は不案内にきまっている...
吉川英治 「私本太平記」
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