...反対に益々ややこしく不明瞭なものになって行く様に思われるのだ...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...またもや不明瞭な声で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...甚だ不明瞭な口調で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...不明瞭な説明を試みた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...それが、不明瞭な発音で、自分だけに分ればよいと云う気持で云われるのであるから、一度や二度ではなか/\聞き取りにくいのであるが、ちょうど一二年前に彼が畜生塚のほとりへ小屋を造って住み出してから、長い間常に同じことを云っているので、いろ/\な人がその文句を聞いた上でたしかめられた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...その折りまでに事件に依然として残っている若干不明瞭な点をみな洗ってしまいたい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...船籍の不明瞭なこの船へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の不明瞭な意識を...
夏目漱石 「それから」
...錨会の逗子組をひとまとめにしてJBDM(ドイツ女子青年団日本支部)という意味不明瞭な団体をつくり...
久生十蘭 「だいこん」
...再三再四意味不明瞭な嘆声をあげていたが...
久生十蘭 「魔都」
...より不明瞭な観念を構成する機能を意味する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...目下の印象が弱く不明瞭な場合や...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...観念が不明瞭な場合は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...自分では東京へ行ってみたいとも思わんのかな」「行けりゃ行ってもいいけど……」辰男は低い錆(さ)びた声で不明瞭な返事をして...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...」辰男は低い錆(さ)びた聲で不明瞭な返事をして...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...意志の不明瞭な林之助を...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...しかし事実がそんなに不明瞭な中で屋敷も軽部も二人ながらそれぞれ私を疑っているということだけは明瞭なのだ...
横光利一 「機械」
...答えはいたって不明瞭なので...
横光利一 「夜の靴」
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