...彼女は大胆不敵なエキジビショニストであったのだ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...とにかくあの不敵な狼藉者(ろうぜきもの)が...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...いつも甘い、不敵な、息の窒(つ)まるような予感が通り雲かなどのように、すーっと男の体内を過ぎて行った...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...いかさま大胆沈着・傍若無人の不敵な空気が...
谷譲次 「踊る地平線」
...ロンドンきっての大胆不敵な悪党たち――彼らがこの地下室をねらっている目的...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...かの豪胆不敵なるマゼランが水平に明滅する南極星の微光をその頼みとなし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...不敵な笑みを浮べる...
豊島与志雄 「囚われ人」
...いよいよ不敵なる振舞――」「成る程のう...
直木三十五 「南国太平記」
...それは赤裸々であるがゆえに、新しく生まれる巨大な、不敵な太さが、そこに現われようとしている...
中井正一 「美学入門」
...これはずいぶん大胆不敵な研究にとりかかったものである...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...あの化性(けしょう)もの奴の不敵なところだ」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...不敵なほほえみを絶たなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...花桐の答えは不敵な...
室生犀星 「花桐」
...大胆不敵な桃色の封筒を...
横光利一 「火の点いた煙草」
...不敵な郷士の度胆(どぎも)を奪うには足りないが...
吉川英治 「剣難女難」
...君のお命(いのち)をねらった不敵な伊那丸...
吉川英治 「神州天馬侠」
...不敵な叛詩(はんし)をしるした犯人...
吉川英治 「新・水滸伝」
...不敵なたましいの持主とは知らないので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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