...早月(さつき)さんはわしが引き受けた」と不敵な微笑を浮かべながら...
有島武郎 「或る女」
...実に不敵な悪党でしてね...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...役人達は怪量を不敵な曲者として捕え...
田中貢太郎 「轆轤首」
...不敵な笑みを浮べる...
豊島与志雄 「囚われ人」
...この大胆不敵なる曲者(くせもの)の詮議であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...もとより大膽不敵な奴で計畫し...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...不敵な面魂が、その短い言葉に覗かれた...
北條民雄 「いのちの初夜」
...――あの落穴――その恐怖こそ私のような大胆不敵な国教忌避者のために用意してあったのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...何か不敵な魅力を持つてゐるぢやないの...
牧野信一 「痴日」
...と、大胆不敵な、この女装の剣者は、独り言(ご)つ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私は少女も十五くらゐになれば大膽不敵な考へ事をするものだ...
室生犀星 「渚」
...この大胆不敵な企てを捨てなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あくまでも大胆不敵なお玉は...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...不敵な口をあいて...
吉川英治 「三国志」
...華雲殿では不敵な酒狂沙汰を振舞ったらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...閉(と)じてはいても眼(まなこ)は不敵なものを蔵し...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自己の野望をもくろんでおる不敵な賊臣――藤井紋太夫(ふじいもんだゆう)をお家のためにころす...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...そして生れながらの不敵なたましいも...
吉川英治 「源頼朝」
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