...とにかくあの不敵な狼藉者(ろうぜきもの)が...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...父はそう云って不敵なあざ笑いを浮かべたと云う...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...不敵なやつらです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...自分でも不敵なと感ぜられる微笑を俺は浮べた...
豊島与志雄 「自由人」
...鹿島洋を横断する不敵な怪物!荒海を征服してわがもの顔に行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...不敵な忿懣(ふんまん)が消えると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お神(かみ)さん」旅人の不敵な顔にも...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...不敵なやつめ」顎十郎は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...間もなく椅子の中にフンゾリ返って不敵な寝息を立て始めた...
久生十蘭 「魔都」
...不敵な薄笑いをしながら...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...――あの落穴――その恐怖こそ私のような大胆不敵な国教忌避者のために用意してあったのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...不敵な新しさを啓示されるもので...
牧野信一 「浪曼的時評」
...貴様が、名代の闇太郎か!」門倉平馬の物に動ぜぬ、不敵な瞳にも、ありありと、驚愕(きょうがく)の色が漲るのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...不敵な度胸をもつ彼女ではありますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...才(さい)長(た)けた奸雄(かんゆう)の兇門へは、こっちから求めて近づかぬほうが賢明でしょう」と、不敵な二人も、曹操だけには警戒を怠らない――というよりは、むしろ切に玄徳の自重をうながした...
吉川英治 「三国志」
...不敵なうすら笑いをみせるだけだった...
吉川英治 「私本太平記」
...閉(と)じてはいても眼(まなこ)は不敵なものを蔵し...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そして生れながらの不敵なたましいも...
吉川英治 「源頼朝」
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