...海岸に打ち上げられた他の不揃いな材木で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...柳原ものではあるまいかと思われるような上下色沢の不揃いな金モール服が何と六百何円――貧乏村の校長氏の高等官七等の栄誉を飾るためにこの瘤村長は通学児童の筆墨代をせしめたのである...
犬田卯 「瘤」
...厚さも形も不揃いであった...
梅崎春生 「狂い凧」
...そうすれば国民全体を一人の人間に命令するように不揃いなしに右にでも左にでも向かせることが出来るのです」「完全に自由を奪うのだね...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...街路のごつごつした不揃いな敷石は...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...束ねた断髪の先端が不揃いに鼠でも齧(かじ)ったような形になっているのが妙に眼について印象に残った...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...不揃いな髪の生え際と深々とした眼附……...
豊島与志雄 「田舎者」
...黄ばんだ不揃いなひとたばの紙が実際あって...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...背丈が(恐らく年齢も)恐ろしく不揃いで...
中島敦 「環礁」
...長短不揃いなのが三本...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...文化程度が不揃いであった...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...不揃いのサメ歯ではっきり不快感を表わした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...貞之助の頑固に毛ばだった眉毛を思い出させる不揃いの文字で罵倒しているのであった...
「小祝の一家」
...いま靴の音も不揃いにふりあげる喊声……水撒かれた小径...
百田宗治 「夕暮の別荘地に歩み入る兵士達」
...不揃いな行を見れば見る程...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...磚(かわら)は古いのと新しいのと不揃いに積み畳まれている...
吉川英治 「三国志」
...馬も悪いし武器も不揃いだった...
吉川英治 「三国志」
...「この不揃いな装備のまま打って出るのは如何(いかが)なもの?」と...
吉川英治 「私本太平記」
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