...厚さも形も不揃いであった...
梅崎春生 「狂い凧」
...且つ一本ずつ少しばかり端を不揃いにして置いて...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...不揃いだと思わないか...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...街路のごつごつした不揃いな敷石は...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...束ねた断髪の先端が不揃いに鼠でも齧(かじ)ったような形になっているのが妙に眼について印象に残った...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...不揃いな黄色い歯を見せる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...初日の不揃いとか...
中里介山 「大菩薩峠」
...長短不揃いなのが三本...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼の歩き方はなげやりで不揃いだが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...貞之助の頑固に毛ばだった眉毛を思い出させる不揃いの文字で罵倒しているのであった...
「小祝の一家」
...貴方は私のように不揃いな出来ではなくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...体の治り方がテンポが不揃いで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...不揃いではあるが甲斐々々しい戦仕度...
三好十郎 「斬られの仙太」
...いま靴の音も不揃いにふりあげる喊声……水撒かれた小径...
百田宗治 「夕暮の別荘地に歩み入る兵士達」
...不揃いな行を見れば見る程...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...ちょッと往ッて」自分が唐突(だしぬけ)に前後不揃いの言葉で頼んだのを...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...磚(かわら)は古いのと新しいのと不揃いに積み畳まれている...
吉川英治 「三国志」
...馬も悪いし武器も不揃いだった...
吉川英治 「三国志」
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