...「何不慣れはわたしの妻も同様ですよ...
有島武郎 「或る女」
...予はもうこれ以上に予に取つて極めて不慣れなる御禮の言葉を繰返すことを止めよう...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...お鳥は不慣れな温泉場に於ける旅の身ぞらを心配した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...南無阿彌陀佛」と不慣れらしい聲で合唱した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...軍治にはこの新奇な不慣れな姓が恥しかつた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...ドミン 不慣れで大変ではありませんでした?ヘレナ どうして?ドミン それはその――お若いようでいらっしゃいますので...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...不慣れのために実生活で間々不都合なことが生じるという点にあるのだろうと思うが...
戸坂潤 「社会時評」
...以て不慣れなる政治劇の舞臺に立つに至りしは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この不慣れな様子を人に見られるのが恥しいのとまだ知らぬ学校生活の心配とに小さな胸を痛めて自分の爪先ばかり見ながらそろそろとついてゆく...
中勘助 「銀の匙」
...不慣れな日本語で呼びかけた...
中島敦 「プウルの傍で」
...尠くも不慣れくらゐのことはある...
中原中也 「心理的と個性的」
...急に不慣れな問題が跳出したので...
中原中也 「心理的と個性的」
...敷物に驚く所が此方(こっち)は一切万事不慣れで...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ところが私の「犬神博士」の方は不慣れなのと...
夢野久作 「挿絵と闘った話」
...こんな不慣れな社交の真似をして歩くのも...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...それがペンギンを不慣れな放浪に出る程に驚かせたのは明白なのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...また(元の身体が大いなる種族と著しく構造を異にすると仮定して)(*3-5)不慣れな一時的身体への恐怖心を捨てれば...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...まだ東洋への航海は不慣れだったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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