...殺すも不愍と隱しておいた...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...私(わた)しも一處(しよ)に棺(かん)に入(い)れよとて聞(き)きわけもなく泣(な)き入(い)りし姿(すがた)のあくまであどけなきが不愍(ふびん)にて...
樋口一葉 「經つくゑ」
...そのとき信長が、不愍に見て、「召仕つてくるるが、いつたい汝は何の能があるか」と、訊ねると、日吉は、「何の能もありませんが、ただ事あるときには、いさぎよく死ねる覺悟だけを習ひ覺えてをります」と、答へたといはれてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...ほんに不愍(ふびん)な濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)を着せてしもうた……」亥十郎は...
吉川英治 「黒田如水」
...そして部下の不愍を身の不遇以上にあわれと思いしめて噛んでいた唇の態であった...
吉川英治 「三国志」
...この小さい不愍(ふびん)な従弟を...
吉川英治 「私本太平記」
...よけい不愍(ふびん)もまして...
吉川英治 「私本太平記」
...「不愍(ふびん)な家臣ども……」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...汝らは元来不愍(ふびん)なものである...
吉川英治 「新書太閤記」
...不愍(ふびん)と思し召され...
吉川英治 「新書太閤記」
...目上の兄を不愍(ふびん)がっている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...不愍(ふびん)や...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...小さい御不愍(ごふびん)はおかけ下さいますな...
吉川英治 「日本名婦伝」
...行方を吐(ほ)ざけと――」「…………」「不愍(ふびん)や...
吉川英治 「源頼朝」
...可哀そうなものさ」「他人(ひと)に不愍(ふびん)をかけるもよいが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...不愍(ふびん)の者...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もうひとり世にも不愍(ふびん)な者...
吉川英治 「宮本武蔵」
...不愍(ふびん)を感じたのであろう...
吉川英治 「柳生月影抄」
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