...直ぐ背後(うしろ)から声をかけられた時の不愍(ふびん)さ!朝餐後(あさめしご)の始末を兎に角に終つて...
石川啄木 「天鵞絨」
...夫人の夫万吉郎に対する火山のように灼熱する恋慕の心を不愍(ふびん)に思わずにはいられない...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...百両の細工を平次の仕業と知らないお霜が不愍(ふびん)でもあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殺すも不愍と隱しておいた...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...ほんに不愍(ふびん)な濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)を着せてしもうた……」亥十郎は...
吉川英治 「黒田如水」
...不愍(ふびん)などはかけていなかった...
吉川英治 「剣の四君子」
...過(あやま)ちさせては不愍(ふびん)である...
吉川英治 「三国志」
...不愍(ふびん)を催した...
吉川英治 「新書太閤記」
...男の力でうごかせば動かすにも足りる運命の弱い女――不愍(ふびん)な女――可憐(かれん)なるものを――と...
吉川英治 「新書太閤記」
...不愍(ふびん)――と思ったので...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...たえられない不愍(ふびん)さを感じた...
吉川英治 「親鸞」
...虚無に落ちている不愍(ふびん)な民衆に...
吉川英治 「親鸞」
...つい不愍(ふびん)をかけたのは自分のほうからである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...……不愍(ふびん)なのは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...自分の過失が不愍であったし...
吉川英治 「松のや露八」
...不愍(ふびん)なものだ)と...
吉川英治 「源頼朝」
...不愍(ふびん)な身の上と聞きました...
吉川英治 「宮本武蔵」
...不愍(ふびん)の者...
吉川英治 「宮本武蔵」
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