...それが不思議にも一種の吸引力を持って居る...
有島武郎 「かんかん虫」
...それが不思議にも清逸の注意を牽(ひ)きつけたのだ...
有島武郎 「星座」
...――」そう叫んだ彼は、不思議にも、叫び終ると共に、なぜかサッと顔色を変えた...
海野十三 「火葬国風景」
...18651914352──3834不思議にもどの元首の合計もが三八三四といふ数になる...
薄田泣菫 「茶話」
...見たくもあれば不思議にも思ったが...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...あの名状すべからざる大混雑の中から不思議にもけがひとつせずににげだしたのであった...
モーリス・ルヴェル 田中早苗訳 「或る精神異常者」
...白昼帝都のまん中で衆人環視の中に行なわれた殺人事件は不思議にも司直の追求を受けずまた市人の何人(なんぴと)もこれをとがむることなしにそのままに忘却の闇(やみ)に葬られてしまった...
寺田寅彦 「火事教育」
...不思議にもこの燈下の寒竹の記憶と共に...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...不思議にも一つに集まってくるのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それはまことに不思議にも微妙な味で...
中谷宇吉郎 「貝鍋の歌」
...ところが不思議にも...
夏目漱石 「門」
...不思議にも日本人は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...不思議にも若旦那の彼に好意をもっていて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...なぜならこの簡単なことが不思議にも見過ごされているからである...
柳宗悦 「工藝の道」
...不思議にも私はその老婆の名前まで記憶していた...
柳田国男 「故郷七十年」
...不思議にも急に腰がシャンとなって...
夢野久作 「近世快人伝」
...その一字一字は不思議にも順序よく続き続いて...
夢野久作 「白髪小僧」
...不思議にも若親分が...
夢野久作 「二重心臓」
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