例文・使い方一覧でみる「不思議にも」の意味


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...――さう言へば巽斎は不思議にも蒹葭堂主人と号してゐた!しかし棘(とげ)のない薔薇はあつても...   ――さう言へば巽斎は不思議にも蒹葭堂主人と号してゐた!しかし棘のない薔薇はあつてもの読み方
芥川龍之介 「僻見」

...見たくもあれば不思議にも思ったが...   見たくもあれば不思議にも思ったがの読み方
田中貢太郎 「山寺の怪」

...あの名状すべからざる大混雑の中から不思議にもけがひとつせずににげだしたのであった...   あの名状すべからざる大混雑の中から不思議にもけがひとつせずににげだしたのであったの読み方
モーリス・ルヴェル 田中早苗訳 「或る精神異常者」

...始めて不思議にも生死交徹(こうてつ)相転換してその相入相即が実証せられるのである...   始めて不思議にも生死交徹相転換してその相入相即が実証せられるのであるの読み方
田辺元 「メメント モリ」

...不思議にも小畠には...   不思議にも小畠にはの読み方
田山録弥 「波の音」

...不思議にも三たびまでもこれまでに経験したることなき稍(やゝ)手答へある一種稀有の光明に接したるなり...   不思議にも三たびまでもこれまでに経験したることなき稍手答へある一種稀有の光明に接したるなりの読み方
綱島梁川 「予が見神の実験」

...不思議にも役割が変わってしまったかのようだった...   不思議にも役割が変わってしまったかのようだったの読み方
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」

...余は不思議にもありてかひなき命を取り留めたり...   余は不思議にもありてかひなき命を取り留めたりの読み方
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」

...今日は不思議にも二の句をついで何とも言い張りません...   今日は不思議にも二の句をついで何とも言い張りませんの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...不思議にもその鼓動の音が...   不思議にもその鼓動の音がの読み方
夏目漱石 「こころ」

...不思議にも心の苦痛やなやみは一歩づつ後もどりをしてゆきます...   不思議にも心の苦痛やなやみは一歩づつ後もどりをしてゆきますの読み方
水野仙子 「響」

...不思議にも熊はたふれずに...   不思議にも熊はたふれずにの読み方
宮原晃一郎 「熊捕り競争」

...海辺の五時夕暮が 静かに迫る海辺の 五時白木の 質素な窓わくが室内に燦く電燈とかわたれの銀色に隈どられて不思議にも繊細な直線に見える...   海辺の五時夕暮が 静かに迫る海辺の 五時白木の 質素な窓わくが室内に燦く電燈とかわたれの銀色に隈どられて不思議にも繊細な直線に見えるの読み方
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」

...不思議にも紀尾井町のお父(とう)樣が最初に判斷した...   不思議にも紀尾井町のお父樣が最初に判斷したの読み方
森鴎外 「半日」

...不思議にも形に醜いものはない...   不思議にも形に醜いものはないの読み方
柳宗悦 「陸中雑記」

...不思議にも吾々と縁の濃い中村技師であつた...   不思議にも吾々と縁の濃い中村技師であつたの読み方
柳宗悦 「和紙十年」

...不思議にも今まで...   不思議にも今までの読み方
夢野久作 「暗黒公使」

...ここで名状し難い臭気は不思議にももう一つの負けず劣らず嫌らしい臭いと混ざっていた――どんな性質のものか推測することはできなかったが...   ここで名状し難い臭気は不思議にももう一つの負けず劣らず嫌らしい臭いと混ざっていた――どんな性質のものか推測することはできなかったがの読み方
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」

「不思議にも」の書き方・書き順

いろんなフォントで「不思議にも」


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