...不思議な縁で……どうも言う事が甘ったるいが...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ただ不思議な縁で...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...不思議な縁で河内の国を通りましたので...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...まだ見ぬ西洋へのあこがれの夢とが不思議な縁故で結びついてしまったのであった...
寺田寅彦 「詩と官能」
...「そう、不思議な縁ね...
豊島与志雄 「反抗」
...不思議な縁だつたといふ気がしませんか...
永井荷風 「にぎり飯」
...――不思議な縁であったな」「――――」寄りそうように坐りましたが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...新しい世界を見出した不思議な縁の父と娘が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不思議な縁で平次と一緒になったお静は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不思議な縁あって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ぐっと飲んだ杯を、突きつけるように差しつけて、「ねえ、太夫、何もかも、不思議な縁と、きっぱり覚悟をしておくんなさいよ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「不思議な縁だったなあ――おれたちもよ」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...だけんど考えて見りゃ不思議な縁でやすねえ...
三好十郎 「樹氷」
...「この春初瀬(はせ)へ詣(まい)って不思議な縁でおつれになった若いお嬢さんだということです」禅師は自身の携わった事件でなく知るはずもなかったから細かには言わない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それが不思議な縁で...
森鴎外 「余興」
...思えば不思議な縁でおじゃるが...
山田美妙 「武蔵野」
...まだ父から繋がる不思議な縁も感じられ...
横光利一 「旅愁」
...私は生田君とは不思議な縁で...
吉井勇 「青春回顧」
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