...不思議な縁で……どうも言う事が甘ったるいが...
泉鏡花 「薄紅梅」
...……」三十四「私(わたくし)は不思議な縁で...
泉鏡花 「婦系図」
...不思議な縁で河内の国を通りましたので...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...不思議な縁で此れが自分の手に入ったのも侍冥利(さむらいみょうり)であるからには...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...まだ見ぬ西洋へのあこがれの夢とが不思議な縁故で結びついてしまったのであった...
寺田寅彦 「詩と官能」
...「そう、不思議な縁ね...
豊島与志雄 「反抗」
...何という不思議な縁であろう...
永井荷風 「伝通院」
...私は不思議な縁から...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...不思議な縁で、こうやって、田圃の中の一ツ家で、秋の夜長を語りかわす仲にもなったのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...不思議な縁で、したしくなったからは、わしが良ければそなたにもよし、そなたがよければ、わしもよいというようにやって行って貰いたい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ぐっと飲んだ杯を、突きつけるように差しつけて、「ねえ、太夫、何もかも、不思議な縁と、きっぱり覚悟をしておくんなさいよ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「不思議な縁だったなあ――おれたちもよ」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...だけんど考えて見りゃ不思議な縁でやすねえ...
三好十郎 「樹氷」
...田口米作と永田錦心不思議な縁で生れた大家清親についで漫画の先駆者「四睡の巻」「長短の巻」など奇想天外の傑作を遺した田口米作画伯は...
山本笑月 「明治世相百話」
...一種不思議な縁談の進行だ...
横光利一 「夜の靴」
...まだ父から繋がる不思議な縁も感じられ...
横光利一 「旅愁」
...私は生田君とは不思議な縁で...
吉井勇 「青春回顧」
...不思議な縁(えにし)のもとに...
吉川英治 「新・水滸伝」
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