...偶然の機會によつて再び俺の心を内に向はせてくれる「不思議な力」に感謝の情を捧げる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...不思議な力を電気のように感じて震えていた...
有島武郎 「或る女」
...「私にはジャンのような神様から授かった不思議な力などはありません...
有島武郎 「かたわ者」
...園は往来を歩きながら、不思議な力が、徐(しず)かに、しかしたしかに自分の体じゅうに満ちてくるのを感じた...
有島武郎 「星座」
...方式それみづからの持つ不思議な力は...
薄田泣菫 「独楽園」
...そして不思議な力で私に母校思慕の熱情を湧き立たせる...
相馬御風 「校歌「都の西北」と私」
...無意識のうちに体験を完全に吸収する不思議な力をこの猴(さる)は有(も)っているのだ...
中島敦 「悟浄歎異」
...しかし杏平の中にある不思議な力がどんどん彼をひきあげてゆくのである...
新美南吉 「登つていつた少年」
...かつては仙太郎の不思議な力とその二度の手柄に心酔して...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...平次は不思議な力と情熱を感じておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わたしは不思議な力に引きずられて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...併し流行と云ふものは不思議な力を持つてゐるもので...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...きっとこの不思議な力が助けてくれる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...失せられていやます肉親の愛情の不思議な力は私には堪えられないほどなつかしい尊い思い出となり...
宮本百合子 「悲しめる心」
...不思議な力で錠が開いてしまった...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...天才よりなお不思議な力がそこに現れ得ないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...神様の子であった故に不思議な力がありました...
柳田國男 「日本の伝説」
...哄笑するものの不思議な力が潜んでいるのだと...
横光利一 「旅愁」
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