...(葉子は思うままに自分の年を五つも上にしたり下にしたりする不思議な力を持っていた...
有島武郎 「或る女」
...私は不思議な力にひかれて...
梅崎春生 「風宴」
...不思議な力のある怪塔ですぞ...
海野十三 「怪塔王」
...それがまた不思議な力で...
海野十三 「火葬国風景」
...X大使の不思議な力は...
海野十三 「地球要塞」
...競つて我れ勝ちに神の速力をもつてその任務につくこの夕暮の不思議な力よかくして亂雜な背景はとりかへられ騷ぎしづまれば月も星も高いところにはね上り天と地は整然とへだてられてしまふ...
千家元麿 「自分は見た」
...とにかく永い修練の末の不思議な力量を見たという思いを消す事が出来ませんでした...
太宰治 「風の便り」
...いまさらながら日本の不思議な力に瞠若(どうじゃく)驚歎したように私には見受けられた...
太宰治 「惜別」
...不思議な力学のあらゆる方式が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私共はそれから一つの不思議な力が強制的に迫つて来るやうに感ずる...
野口米次郎 「能楽論」
...不思議な力に引き摺られて行く...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...わたしは不思議な力に引きずられて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あのR漁場の生活が猛々しく回想されて不思議な力を覚えた...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...何うも適しない!自體此の家の空氣には不思議な力があつて俺を壓追する………何か解らんけれども恐ろしい力で俺を壓迫する...
三島霜川 「平民の娘」
...失せられていやます肉親の愛情の不思議な力は私には堪えられないほどなつかしい尊い思い出となり...
宮本百合子 「悲しめる心」
...不思議な力で錠が開いてしまった...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...不思議な力を品物に齎(もた)らすのは必定であります...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...けれども私の身体(からだ)は不思議な力で椅子に密着して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??