...懸鉤子(きいちご)の匂もするやうだし...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...夏の野に木苺(きいちご)をもとめ...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...彼女は彼に木苺(きいちご)の汁や菩提樹(ぼだいじゅ)の花の絞り汁を飲ませたり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...木苺(きいちご)つみや...
土田耕平 「八の字山」
...時おり木苺(きいちご)の長い枝(えだ)を...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...木莓(きいちご)一株を見つけ出してさえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...木苺(きいちご)...
中島敦 「狐憑」
...小さい妹の一人が折りとつてくれた木莓(きいちご)の花の一枝があつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...珍しい木苺(きいちご)などを発見すると...
浜本浩 「甘い野辺」
...木苺(きいちご)がすこしあるばかりで...
久生十蘭 「キャラコさん」
...お砂糖がかかっているのは裏山の木苺(きいちご)で...
久生十蘭 「キャラコさん」
...秋は胡桃(くるみ)やきいちごに名高い...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...五間の間は透間(すきま)もなきいちごの茂りで...
正岡子規 「くだもの」
...即ち三宅島の木覆盆子(きいちご)から製した酒だ...
村井弦斎 「食道楽」
...■木莓(きいちご)――なぜ薔薇には棘(とげ)があるんだろう...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...木栂(きいちご)をとりなどして...
若松賤子 「黄金機会」
...その深い木立の下草に諸所木苺(きいちご)の實(み)がまつ黄に熟れてゐた...
若山牧水 「梅雨紀行」
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