...『草土社』的に見えるのは不思議だよ」と感心してゐたことを覚えてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...不思議だが事実である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...どうも不思議だ」とて...
石原莞爾 「戦争史大観」
...不思議だわね...
泉鏡花 「婦系図」
...黐(もち)、樫(かし)、その他の雑木生い茂りて、すこぶる薄さびしき所なるが、四、五日前より天気快晴なるにもかかわらず、この境内の樹木より、ポツリポツリと雨雫(あましずく)が落ちきたるを近所の者が認め、「不思議だ、不思議だ」と言い触らせしより、たちまち大評判となり、毎日黒山のごとき人だかりにて、「むかし、この所にて首をはねられた囚人が、無縁仏となり得道解脱(とくどうげだつ)ができずして、地獄の中に泣き叫ぶ、その涙雨が降るものならん」と噂(うわさ)し合う、云云(うんぬん)...
井上円了 「おばけの正体」
...不思議だ、不思議だ...
海野十三 「四次元漂流」
...不思議だったくらいではありません...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...「わたしが一番不思議だと思うのは死体のこのようすです」博士は...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...針のように私の心を刺すのは不思議だった...
豊島与志雄 「常識」
...時彦――やあ、これは不思議だ、俺のあの菓子を食ったのに、この男は居眠りをしている...
豊島与志雄 「囚われ人」
...それほどこだわってるのが我ながら不思議だった...
豊島与志雄 「野ざらし」
...容易くころげ落ちたのも不思議だが...
豊島与志雄 「碑文」
...どうも不思議だったのでつい秀子へ口を滑らすこともあった...
豊島与志雄 「理想の女」
...どうして下手人が入ったか不思議だというんだろう」「そうですよ」「窓から入ったのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...が、芝居は不思議だ、梅コマの方がしまってゐたし、やりよかった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二階とは不思議だな――と思ひながら...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...それがまたその人の性質の汚ないのと汚なくないのと必ずしも一致して居ないから不思議だ...
正岡子規 「病牀六尺」
...これは不思議だ...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
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