...いずれも不思議そうな...
石川欣一 「可愛い山」
...殊(こと)にまた自分の句の上に無造作に○がついたり直(ちょく)が這入ったりするのを一層不思議そうな眼でながめていたに相違ない...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...不思議そうな顏をして『どうしてこんなに切ったんですか?』と問いかけた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...岡田は不思議そうな顔をして...
夏目漱石 「行人」
...「兄さんとは……」「この絵は兄さんのほうでしょう」「だれの?」美禰子は不思議そうな顔をして...
夏目漱石 「三四郎」
...時間の齎(もたら)した対照に不思議そうな眼を注いだ...
夏目漱石 「道草」
...不思議そうな眼を津田の上に向けた...
夏目漱石 「明暗」
...人間がよく生きていられるな」と不思議そうな顔をして安井に云った...
夏目漱石 「門」
...一杯御馳走して下さるんですか」「不思議そうな顔をするなよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……ずっと以前から彼も妻も「死」についてはお互によく不思議そうな嘆きをもって話しあっていた...
原民喜 「美しき死の岸に」
...何もかも不思議そうな...
原民喜 「鎮魂歌」
...妻は不思議そうな顔をした...
原民喜 「忘れがたみ」
...格別不思議そうな顔もしないで...
久生十蘭 「キャラコさん」
...俄かに光沢布巾(つやぶきん)の手を止(とど)めて不思議そうな顔をしたもその筈(はず)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...不思議そうな顔をして...
水野葉舟 「北国の人」
...不思議そうな顔をして...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...「何のためにきたのか」と不思議そうな顔をしていたそうです...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...今に学校に行くようになってから困りますからね……ネ……ネ……」チエ子は不思議そうな顔をしいしい温柔(おとな)しくうなずいた...
夢野久作 「人の顔」
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