...しかしもうその時には幸福にも――或は不幸にもいつか4に愛を感じてゐた...
芥川龍之介 「貝殼」
...又わたしは不幸にも知つてゐる...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...僕は不幸にも寡聞(くわぶん)の為に仏蘭西(フランス)人はルナアルをどう評価してゐるかを知らずにゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...不幸にも彼を締め殺してしまった顛末などは...
海野十三 「生きている腸」
...不幸にも君が相手の手にかかって殺されてしまってもだ...
海野十三 「海底都市」
...それが、不幸にも、あの有名な学者の常に用いていたものだと、召使によって判明したんだ...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...不幸にも徳川(とくがわ)三代将軍家光(いえみつ)の時に至って...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...最後の章は不幸にも欠けている...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...不幸にも支那の人文現象は今日迄餘り廣く科學者の斧を受けて居ない...
橘樸 「支那を識るの途」
...我が稲門健児(とうもんけんじ)は不幸にも...
田中英光 「オリンポスの果実」
...これを私が不幸にも小耳にはさんでいたので...
谷譲次 「踊る地平線」
...哲学的物質――夫がカントでは不幸にも不可知的な物自体であった――の...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...あの不謹慎な訪問記者と往来で不幸にも出会った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もし不幸にも、ユダヤ人らがヨーロッパから追われるならば、ヨーロッパはそのために知力と活動とが貧しくなって、全然崩壊してしまうかもしれない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ここにおいてブラッセルの商人ベルナール・ド・ブリー氏は一六三七年二月○〔不明〕日不幸にも馬車にひき殺されぬ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...所が不幸にも余は「土」の完結を見ないうちに病氣に罹つて...
長塚節 「土」
...不幸にも源氏は知らずに来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不幸にも嵐に会って倒れてしまうと...
柳宗悦 「手仕事の日本」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??