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饗庭篁村 「木曾道中記」
...彼等を不審がっている僕をかえって不審がるようにして...
大杉栄 「日本脱出記」
...そしてなぜ坊さんがそれを力説しそしてまた難問題の一部分をそんなに重大にしたかを不審がるように見えた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...兵馬の不審がる面(かお)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...ざぶざぶと水を被(かぶ)って」親爺(おやじ)が不審がるのを返事もせずに居間へ飛び込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの切髪の女をお前が知っているのかい」がんりきが不審がる...
中里介山 「大菩薩峠」
...お雪がそれを不審がるのもあたりまえで...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ハテ文殊の像一体とあるが」と不審がると使者が「いえ...
中里介山 「法然行伝」
...矢も楯も堪らず女の不審がるのも耳にせず起き上って着物を着換えました...
西尾正 「陳情書」
...ひとの帽子を借りたので」と不審がる...
原民喜 「星のわななき」
...細君が家の中から出て来ないのを不審がるよりも前に...
平林初之輔 「犠牲者」
...まだ不審がる気か...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「手が馬鹿になった」不審がる清子へ良人は笑いながらこう言って...
矢田津世子 「茶粥の記」
...「いまさら不審がるにも当るまい...
吉川英治 「私本太平記」
...やがて――「兄者人、どうしてここには? ……」と、高綱は不審がる...
吉川英治 「親鸞」
...寒そうにいつまで石など仰いで行ったのだろうと不審がるように...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...六「――なんですか?」光悦が、不審がると、妙秀尼は門の潜(くぐ)りをそっと閉めて、戻って来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
...……?」私がその言葉を不審がると...
若山牧水 「熊野奈智山」
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