...六十枚として全部で合計四十八万ペソか!」「一体どこの金貨だろうな?」と不審がるものがあったが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...その時彼の女が時どき半面をあらわして窺(のぞ)きに来て王がそこにいつもいるのを不審がるようであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...故意か偶然か世話人の役割を不審がるものが多かったくらいだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬の不審がる面(かお)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...ざぶざぶと水を被(かぶ)って」親爺(おやじ)が不審がるのを返事もせずに居間へ飛び込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの切髪の女をお前が知っているのかい」がんりきが不審がる...
中里介山 「大菩薩峠」
...お雪がそれを不審がるのもあたりまえで...
中里介山 「大菩薩峠」
...不審がるものには...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここを逃げ出したんだ」堤一郎が不審がる...
中里介山 「大菩薩峠」
...あかの他人から名前を呼ばれたのを不審がる様子もなく...
夏目漱石 「坑夫」
...人が不審がるであろうとはお思いになるのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まだ不審がる気か...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「手が馬鹿になった」不審がる清子へ良人は笑いながらこう言って...
矢田津世子 「茶粥の記」
...こう言って不審がると...
吉川英治 「江戸三国志」
...何を目にとめておられるのだ」とつれの武士が不審がるのを捨てて...
吉川英治 「剣難女難」
...寒そうにいつまで石など仰いで行ったのだろうと不審がるように...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...それを不審がる自分の老いには気のつかぬおろかさに...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...不審がる彼に渡して別れた...
若山牧水 「梅雨紀行」
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