...私も失禮してゐます」と不器用に言ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...何しろひどく不器用に見える...
高村光太郎 「黄山谷について」
...まめまめしくしかも不器用に...
橘外男 「仁王門」
...笹部は大きな手先で不器用に杯を受けた...
豊島与志雄 「叔父」
...三度不器用に大きい口で啣(くわ)えたり吐き出したりしている中(うち)に...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...不器用に折り乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...加野は、もう一度、不器用に、ゆき子のそばへ寄つて来た...
林芙美子 「浮雲」
...伊代は不器用にうろうろして誰からも声をあびせかけられなかった...
林芙美子 「帯広まで」
...たぶん不器用にやったのです...
久生十蘭 「キャラコさん」
...(そのように不器用に設計された建物にはどうしても当然あることだが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...不器用に描きなぐってあった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...不器用に切りさいなんであって...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...」百合子は近頃細君から習ひ覚えたチエリイを不器用に喫しながら...
牧野信一 「好色夢」
...――いつも滝はNに手をとられて木像のやうに不器用により他踊れないので...
牧野信一 「舞踏会余話」
...不器用に急いで轟々(ごうごう)と通りすぎるのを見ながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...不器用に急いで轟々(ごうごう)と通りすぎるのを見ながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...もしこれを不器用に・その道の規則に反するように・取扱うならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不器用に手をつかえた...
吉川英治 「新書太閤記」
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