...私も失禮してゐます」と不器用に言ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...そのかまれた跡を不器用におおいかくし...
太宰治 「おさん」
...帰りながら彼は右手を不器用に振り...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...笹部は大きな手先で不器用に杯を受けた...
豊島与志雄 「叔父」
...そうして噺が興に乗じて来る時不器用に割った西瓜が彼等の間に置かれるのである...
長塚節 「太十と其犬」
...加野は、もう一度、不器用に、ゆき子のそばへ寄つて来た...
林芙美子 「浮雲」
...伊代は不器用にうろうろして誰からも声をあびせかけられなかった...
林芙美子 「帯広まで」
...それを不器用に数えていたが...
火野葦平 「花と龍」
...(そのように不器用に設計された建物にはどうしても当然あることだが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...不器用に描きなぐってあった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...その顏は僕を不器用に慰める...
堀辰雄 「不器用な天使」
...甚だ不器用にしか語れなかつたのだと言ふことが出來ます...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...鳩が不器用に飛んでゐた...
堀辰雄 「噴水のほとりで――」
...そして彼はもう不器用にしか話せなかった...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...はずがガタガタガタンと至って不器用に大きな音を立ててしまった...
正岡容 「小説 圓朝」
...不器用に急いで轟々(ごうごう)と通りすぎるのを見ながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...不器用に手をつかえた...
吉川英治 「新書太閤記」
...不器用に両膝へ乗せて...
吉川英治 「新書太閤記」
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