...そのかまれた跡を不器用におおいかくし...
太宰治 「おさん」
...立って隣室へ行き不器用に抱き上げて軽くゆすぶったりなどする事がある...
太宰治 「新郎」
...とても不器用にほめることがあって...
太宰治 「皮膚と心」
...不器用に繰り返しながら...
林不忘 「安重根」
...不器用に箸(はし)を使い始めたのを見つけると云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...内側の周囲に桜の花が不器用に彫ってあった...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...どんなに不器用に持っても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伊代は不器用にうろうろして誰からも声をあびせかけられなかった...
林芙美子 「帯広まで」
...不器用にやったのです...
久生十蘭 「キャラコさん」
...私は三十分以内に本庁へ帰る」そして丸めた靴下を不器用に右手にさげ...
久生十蘭 「魔都」
...(そのように不器用に設計された建物にはどうしても当然あることだが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...いつのまにか不器用に歩き出していた...
堀辰雄 「聖家族」
...いつのまにか不器用に歩き出してゐた...
堀辰雄 「聖家族」
...その顏は僕を不器用に慰める...
堀辰雄 「不器用な天使」
...不器用に利用する事しか出來ない...
堀辰雄 「不器用な天使」
...鳩が不器用に飛んでゐた...
堀辰雄 「噴水のほとりで――」
...主人が不器用に持っていたナイフにぶつかると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...不器用に両膝へ乗せて...
吉川英治 「新書太閤記」
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