...彼は不善な人物だと周りに噂されている...
...不善な気分の時は、外出せず家でゆっくり過ごす方がいい...
...私は不善な運転をしている車に出くわしてしまった...
...心の中に不善な感情を抱くと、心身ともに疲れてしまう...
...不善な行為をすると、人間関係が壊れる恐れがある...
...雖二四端一遂陷二不善一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...その不善を辯護するために...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...葛卷は小人閑居で不善をなし...
小穴隆一 「二つの繪」
...大勢でいると飛んだ不善な考えを起すものと見える...
大杉栄 「獄中記」
...どれほどの不善でもありやしない)何と言っても彼が黙っているので...
相馬泰三 「六月」
...自分の不善良が恥づかしくなる...
種田山頭火 「行乞記」
...しかし書籍の搜し方の善不善を更に考へねばならぬ...
内藤湖南 「支那目録學」
...凡て不善に近きものを遠ざく...
永井荷風 「猥褻独問答」
...閑居して不善ばかりは為(な)していないという...
中里介山 「大菩薩峠」
...不善ある時はすなわち忠をもってこれを化し...
中島敦 「弟子」
...――不善の行為から起る不快――を判然(はっきり)自覚し始めた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...けれども大概は僕のよりも不善(ふぜん)で不美(ふび)で不真(ふしん)だ...
夏目漱石 「行人」
...不善挑撥もまたけっしてこの種の文学の主意でない事は論理的に証明できるのである...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...その働きの素質において不善なるにあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...不善の輩(はい)もしたがって増し...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...閑居する者は不善に染まり易く...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...不善改む能わざる是れ吾憂なり...
横光利一 「旅愁」
...善不善、凡非凡、人間としての信長はどういわれようと、彼の弓矢は、まさしく九重(ここのえ)の御階(みはし)に立ち匂い、彼の臣子一片の忠誠は、はしなくもこのありがたい宣(のり)に浴して、千載(せんざい)、国土とともにあるものとなった...
吉川英治 「新書太閤記」
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