...將に不可知の淵に投ぜむとするときに本能的に人の意志に閃く生への囘顧執着――この執着によつてあの言葉が生れたと見るのは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...不可見の或るもの不可知の或るものが...
豊島与志雄 「恩人」
...各人はその性格に従って不可知のものと不可能のものとを夢想する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その不可知の世界においては...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どんな不可知の道を通って...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...わたくしはこれらの魔法の糸によって不可知の深淵につながれたまま...
西尾正 「墓場」
...人間のなかにある不可知の装置...
原民喜 「鎮魂歌」
...たしかに彼のやうな男の生存をパツと剥ぎ奪つてしまふ不可知の装置が...
原民喜 「火の踵」
...南の極には不可知の火の海があって...
久生十蘭 「南極記」
...不可知の属性にすぎなかった...
平林初之輔 「二人の盲人」
...不可知の力から叱りつけられ嘲笑はれた場合には...
水野仙子 「輝ける朝」
...(a)詐欺がほんとうに幅をきかすところは不可知の世界である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それに不可知の事柄はまったく我々の普通の推理を越えているので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...モウ間もなく与えられるであろう軍律の制裁……或る不可知の運命を考えさせられながら...
夢野久作 「戦場」
...永久に「不可知の世界」が儼(げん)として人間の上に掩(おお)いかぶさっている...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
...野蛮人はその「不可知の世界」を怖れかつ尊んだ...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
...その「不可知の世界」に人間以上の奇怪な能力を持つ霊物――神格と名づくべき霊物――のあることを考え出し...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
...人間以上の不可知の世界に最高の位地を占め...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
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