...二見は直立不動の姿勢で聞いたかも知れない...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...直立不動の姿勢をとると...
海野十三 「空襲警報」
...彼は直立不動の姿勢をして...
海野十三 「蠅男」
...怪人は御一行の前に直立不動の姿勢をとったかと思うと...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...先頭の男が縁ちかく寄って直立不動の姿勢をとり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それが世の中だ彼等の欲する真面目とは礼服の事だ人工を天然に加へる事だ直立不動の姿勢の事だ彼等は自分等のこころを世の中のどさくさまぎれになくしてしまつた曾(かつ)て裸体のままでゐた冷暖自知の心を――あなたは此(これ)を見て何も不思議がる事はないそれが世の中といふものだ心に多くの俗念を抱いて眼前咫尺(しせき)の間を見つめてゐる厭な冷酷な人間の集りだそれ故...
高村光太郎 「智恵子抄」
...直立不動の姿勢で彼と向い合って立っているのであった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...宇治山田の米友が寂然不動の姿勢をとって...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度は直立不動の姿勢を取った...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...息せき切って加十の傍へ来ると直立不動の姿勢をとって...
久生十蘭 「魔都」
...一層シャンと直立不動の姿勢をとり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そこに不動の姿勢で...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...早く退きな」川上忠一は右肩をいからかして教卓の前に直立不動の姿勢をつくり...
本庄陸男 「白い壁」
...しばし不動の姿勢で...
牧野信一 「夜見の巻」
...お馬車がゆれても決して不動の姿勢をくずされず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...直立不動の姿勢を執(と)って報告をしていた...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...……これは命令だ……」「……ハッ……」と答えて私は不動の姿勢を取った...
夢野久作 「戦場」
...直立不動の姿勢で並びサンクユーと同時に云って礼をする...
横光利一 「欧洲紀行」
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