...けれどもまあ不入りだろうと考えながら控席へ入って休息していると...
夏目漱石 「中味と形式」
...言葉がわからないので一般には不向きで不入りだったという...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...島原の芝居は炎暑で不入り...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...不入りな高價な興行をつづけるよりは...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...ラインの上流をたつた六人で芝居をうつてまはつたけれどいづれも不入りで...
林芙美子 「就職」
...「今回の不入りについて探究しよう」と言ふと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昼の部、驚くべき不入り、六分であらうか...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...五時半開演、相変らぬ不入り、然し、段々入り、五分以上となる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...不入りをハッキリ見せるためのやうで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...端席の不入りは自分が未熟だったのだし...
正岡容 「小説 圓朝」
...どこもかしこも不入りだった...
正岡容 「寄席」
...一時は場末稼ぎのこの一座が本席第一流の講談落語を不入りにさせてしまつたと云ふのだから...
正岡容 「寄席風流」
...もちろんお客は不入り...
正岡容 「わが寄席青春録」
...この頃不入り続きの中村座...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ことさら、気負った盆興行が、大の不入り、そこで座元の策戦の秘術をつくして、この大切な顔見世月には、当時大坂でめきめきと売り出している、門閥(もんばつ)外の中村菊之丞一座を招き、これに、座付の若手を加えただけで、思い切った興行ぶりを見せようと試みたわけであった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...とかく不入りで興行も休みがち...
山本笑月 「明治世相百話」
...非常な不入りであった...
夢野久作 「二重心臓」
...このならびでは一番の不入り...
吉川英治 「江戸三国志」
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