...日常家庭生活においても二葉亭の家庭は実の親子夫婦の水不入(みずいらず)で...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...朝の蘇生十字架を磨き疲れた果に死す◆七月二十一日夕刊「北国柳壇」若夫婦飼ふ鶏の一夫多妻妻子飢ゆればストライキに不入(いらず)一刷毛掃けば夏の絵となる先駆者は民衆の愚に唆(けし)かける一片(きれ)のパンを挟んで敵対す低き縁(えん)高き縁に圧されてゐる◆七月二十九日夕刊「北国柳壇」哲学の本伏せて見る窓の若葉海の蒼...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...長火鉢も鼠不入(ねずみいらず)も...
徳田秋声 「新世帯」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...不入斗(いりやまず)村へかけての固めを言付かり...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それ守護不入(しゅごふにゅう)といって...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれどもまあ不入りだろうと考えながら控席へ入って休息していると...
夏目漱石 「中味と形式」
...不入りな高價な興行をつづけるよりは...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...川口が此処んとこ不入りなので十二月下半は休みたいとか...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「今回の不入りについて探究しよう」と言ふと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...びっくりの不入りなり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...五時半開演、相変らぬ不入り、然し、段々入り、五分以上となる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...不入りをつゞけし芸術座は千秋楽...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...端席の不入りは自分が未熟だったのだし...
正岡容 「小説 圓朝」
...不入りにもなんにも...
正岡容 「寄席」
...ことさら、気負った盆興行が、大の不入り、そこで座元の策戦の秘術をつくして、この大切な顔見世月には、当時大坂でめきめきと売り出している、門閥(もんばつ)外の中村菊之丞一座を招き、これに、座付の若手を加えただけで、思い切った興行ぶりを見せようと試みたわけであった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...炎日樹喬不入軒...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...とかく不入りで興行も休みがち...
山本笑月 「明治世相百話」
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