...日常家庭生活においても二葉亭の家庭は実の親子夫婦の水不入(みずいらず)で...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...その頃不入続きで悄気(しよげ)てゐると...
薄田泣菫 「茶話」
...朝の蘇生十字架を磨き疲れた果に死す◆七月二十一日夕刊「北国柳壇」若夫婦飼ふ鶏の一夫多妻妻子飢ゆればストライキに不入(いらず)一刷毛掃けば夏の絵となる先駆者は民衆の愚に唆(けし)かける一片(きれ)のパンを挟んで敵対す低き縁(えん)高き縁に圧されてゐる◆七月二十九日夕刊「北国柳壇」哲学の本伏せて見る窓の若葉海の蒼...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...長火鉢も鼠不入(ねずみいらず)も...
徳田秋声 「新世帯」
...その横の棚にある鼠不入(ねずみいらず)の中には茶椀などの食器類がごちゃごちゃと入っている...
豊島与志雄 「過渡人」
...孤格子の鼠不入(ねずみいらず)の前に...
豊島与志雄 「反抗」
...それ守護不入(しゅごふにゅう)といって...
中里介山 「大菩薩峠」
...言葉がわからないので一般には不向きで不入りだったという...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...不入りな高價な興行をつづけるよりは...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...端席の不入りは自分が未熟だったのだし...
正岡容 「小説 圓朝」
...不入りにもなんにも...
正岡容 「寄席」
...この頃不入り続きの中村座...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...このごろずッと不入りつづき...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...炎日樹喬不入軒...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...古道具屋で買った鼠不入(ねずみいらず)があったのに...
山本周五郎 「花も刀も」
...徳利や皿小鉢や盃(さかずき)などを容れる大きな鼠不入(ねずみいらず)と...
山本周五郎 「ひとでなし」
...鼠不入(ねずみいらず)のほか...
吉川英治 「松のや露八」
...この一座が不入りを極めた夢だった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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