...その頃不入続きで悄気(しよげ)てゐると...
薄田泣菫 「茶話」
...今度の芝居は極(きま)つて不入だわえ...
薄田泣菫 「茶話」
...謂はゆる守護不入の地となつてゐたことを語つたものであらう...
太宰治 「津軽」
...長火鉢も鼠不入(ねずみいらず)も...
徳田秋声 「新世帯」
...不入斗(いりやまず)村へかけての固めを言付かり...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...不入にて何となく物さびしき心地したり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...守護不入てえことになっていると聞いたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...守護不入の研究室までも荒させようというのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...さいぜんまでは守護不入になっていたこの研究室も...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれどもまあ不入りだろうと考えながら控席へ入って休息していると...
夏目漱石 「中味と形式」
...不入りな高價な興行をつづけるよりは...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...川口が此処んとこ不入りなので十二月下半は休みたいとか...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「今回の不入りについて探究しよう」と言ふと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昼の部、驚くべき不入り、六分であらうか...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...端席の不入りは自分が未熟だったのだし...
正岡容 「小説 圓朝」
...炎日樹喬不入軒...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...古道具屋で買った鼠不入(ねずみいらず)があったのに...
山本周五郎 「花も刀も」
...徳利や皿小鉢や盃(さかずき)などを容れる大きな鼠不入(ねずみいらず)と...
山本周五郎 「ひとでなし」
便利!手書き漢字入力検索