...はなはだ不似合いなたとえでしょうが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...勇者に不似合いな不貞腐(ふてくさ)れた根性が...
太宰治 「走れメロス」
...そんな仕事の不似合いなことは...
徳田秋声 「黴」
...したがってこの場には滑稽なほど不似合いな聲だった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...不似合いな結婚は高位の人の間にもなされる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし真の不似合いな結婚は魂と魂との間になされるものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...不似合いなものであった...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...立木の少い広漠たる草原に不似合いな広い国道が続いている...
中谷宇吉郎 「小さい機縁」
...不似合いな無気味さでしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...以前から百姓には不似合いなほどに綺麗だった顔が...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...不似合いな相手と恋に堕(お)ちて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...『大荒木の森こそ夏のかげはしるけれ』で盛んな夏ですよ」こんなことを言う恋の遊戯にも不似合いな相手だと思うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不似合いなことを思うものであると見ているのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...決して不似合いな姫君の良人(おっと)でないと女房たちは見ているのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御息所を対象にしていたろうとはあまりにも不似合いな忖度(そんたく)であると思ったのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不似合いな語り手とは見えずに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼らにも不似合いな律儀(りちぎ)さであった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...在学中に保井と結婚したのも不似合いなことではなかった...
山川方夫 「演技の果て」
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