...プロの生活には不似合いな金紋黒塗(きんもんくろぬり)の乳母車を押して行く容子は抱(かか)えの車夫か門番が主人の赤ちゃんのお守をしているとしか見えなかった...
内田魯庵 「最後の大杉」
...はなはだ不似合いなたとえでしょうが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...あれには不似合いなほどの美人なんだから...
太宰治 「嘘」
...勇者に不似合いな不貞腐(ふてくさ)れた根性が...
太宰治 「走れメロス」
...そんな仕事の不似合いなことは...
徳田秋声 「黴」
...ちょうど不似合いな二人の乞食(こじき)を見るようなもので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...不似合いな結婚は高位の人の間にもなされる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...町人には不似合いなものでございますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...立木の少い広漠たる草原に不似合いな広い国道が続いている...
中谷宇吉郎 「小さい機縁」
...不似合いな無気味さでしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この着物に不似合いなりとてかの羽織を作り...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...聞いた感じが不似合いなものであろう...
宮城道雄 「声と性格」
...不似合いな相手と恋に堕(お)ちて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不似合いなことを思うものであると見ているのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お便器のほうのお仕事だって私はさせていただきます」「それはあまりに不似合いな役でしょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...決して不似合いな姫君の良人(おっと)でないと女房たちは見ているのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼らにも不似合いな律儀(りちぎ)さであった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ぼくに不似合いな物をより分けて一と荷物とし...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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