...いかにも人柄に不似合いな下手(へた)な字体で...
有島武郎 「或る女」
...「それはあなたに不似合いな言葉だと僕は思いますよ...
有島武郎 「或る女」
...あなたのような方(かた)にはちょっと不似合いですわ」「そうでしょうか」岡は何とはなく今にでも腫(は)れ物(もの)にさわられるかのようにそわそわしていた...
有島武郎 「或る女」
...はなはだ不似合いなたとえでしょうが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...白線ついた制帽は不似合いと思ったのかも知れません...
太宰治 「おしゃれ童子」
...大して遠くないんだから……ほんの一足のところでね……」まるでご当人に不似合いなせわしない顔つきで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それは彼の愚かな顔つきには不似合いだった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...彼ははなはだ不似合いな古ぼけた服をつけていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不似合いに贄沢で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...色の黒き大の男が節(ふし)くれ立ちたるその指に金の指輪はちと不似合いと自分も心に知りながら...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...あるひどく不似合いな...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...聞いた感じが不似合いなものであろう...
宮城道雄 「声と性格」
...以前から百姓には不似合いなほどに綺麗だった顔が...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...不似合いという晴がましさを感ぜずにいられない源氏からどんなに熱情的に思われても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉のほうでは源氏と恋をすることの不似合いを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...不似合いにも思わず相手になってきた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分には不似合いに思われてならぬ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...重々しいところを加えさせるようにすれば大将の妻の一人になっても不似合いには見えまいなどと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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