...先方は不仁をいうに此方(こなた)は仁を行う...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...不仁が病です...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...人道式なる此(この)観念のために本来の「力」といふ考へがつい曲げられて不徳不仁(ふとくふじん)の属性を帯びるやうになつてしまつた...
夏目漱石 「点頭録」
...あまりと言えば不仁」「何を...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...英国王ノ行ヒヲ論ズレバ不仁惨酷ノ他ニ記スベキモノナク...
福沢諭吉訳 「アメリカ独立宣言」
...印度人殺伐不仁ノ戦ト之ヲ同日ニ論ズ可ケンヤ...
福沢諭吉訳 「アメリカ独立宣言」
...其實際を見ると凡そ不仁不義不忠不孝の國民の多いと云ふものは此支那朝鮮の右に出づるものはないと云はなくてはならぬ...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...不仁は仁義を騙り...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...猫は至って不仁の獣なるも他の猫の孤児を乳養するは天性の一長と称讃したが(『大和本草』一六)...
南方熊楠 「十二支考」
...これより陳曹操の不仁を悪(にく)み...
南方熊楠 「十二支考」
...思はず不仁を犯したやうで...
三好達治 「海辺の窓」
...)其不仁の悪習自然と平日の所行にも推移り染著す」云々...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...良法があるのにこれを秘して伝えぬのは不仁であるといった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...不仁身(ふじみ)になっている悪魔のくせに...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...嬰雖二不仁一...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...彼女達は次第にこの不忠孝不仁義の気儘さに見慣れ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「不仁を以て仁を伐(う)つ...
吉川英治 「三国志」
...君いまこの不仁の徒を見給い...
吉川英治 「三国志」
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