...先方は不仁をいうに此方(こなた)は仁を行う...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...老子いわく「天地不仁(三三)...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...仁・不仁はしばらく措(お)く...
中島敦 「弟子」
...人道式なる此(この)観念のために本来の「力」といふ考へがつい曲げられて不徳不仁(ふとくふじん)の属性を帯びるやうになつてしまつた...
夏目漱石 「点頭録」
...仁徳天皇の不仁は...
蜷川新 「天皇」
...それを縛り首にした不仁だけでもお前さん腹を二三十切っても追っ付くまいぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上総屋吉兵衛を手にかけた不仁この上もない仕打ちが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あまりと言えば不仁」「何を...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...さりながら此世の縁は無き物と諦らめ給へ、我れも諦めぬべし、たま/\嬉しき君が心を知りながら、これは我が口より言ひ出がたき事、心ぐるしさの限りなれど、浮世に不運の寄合ひと思せかし、我れを誠に可愛しとならば、其命を今此塲にて賜はるまじきや、不仁の詞、不慈の心、よの常の中にでもさる事は言はれまじきに、まして勿躰なき心の底を知り※きける今、此やうの情なき願ひに血を吐くおもひの我が心中を汲み給へ、今日の文のぬしは我が昔しの戀(こひ)人、今よりは仇に成りて我が心のほだしは彼(あ)れのみ、斷たずば止むまじき執着を、これをも戀(こひ)といふかや、我れは知らねど憎くきは彼の人なり、いかにもしての恨みは日夜に絶えねど、我が手を下して率ざとあらんは、察し給へ、まだ後に入用のある身の上つらく、欲とはおぼすな父の遺志のつぎたさになり、今二十五年の我が命に替りて、御身を捨て物に暗夜(やみよ)の足塲よき處をもとめて、いかやうにも爲して給はらずや、此やうの恐ろしき女子に我れが何時より成りけるやら、死なるゝ身ならば我れも死にたけれどもと常に涙は見せし事なきお蘭さまの、襦袢の袖にぬぐふ露あり...
一葉 「暗夜」
...又一方の道徳論に於(おい)ては、人生を万物中の至尊至霊のものなりと認め、自尊自重(じちょう)苟(いやしく)も卑劣な事は出来ない、不品行な事は出来ない、不仁不義、不忠不孝ソンな浅ましい事は誰(たれ)に頼まれても、何事に切迫しても出来ないと、一身を高尚至極(しごく)にし所謂(いわゆる)独立の点に安心するようにしたいものだと、先(ま)ず土台を定めて、一心不乱に唯(ただ)この主義にのみ心を用いたと云うその訳(わ)けは、古来東洋西洋相対(あいたい)してその進歩の前後遅速を見れば、実に大造(たいそう)な相違である...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...長崎警察署の不仁(ふじん)なる...
福田英子 「妾の半生涯」
...不仁身(ふじみ)になっている悪魔のくせに...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...嬰雖二不仁一...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...彼女達は次第にこの不忠孝不仁義の気儘さに見慣れ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...丁原は不仁なるゆえに...
吉川英治 「三国志」
...身は不仁(ふじん)な太師の贄(にえ)になって...
吉川英治 「三国志」
...君いまこの不仁の徒を見給い...
吉川英治 「三国志」
...人を殺すは不仁(ふじん)である...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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