...「下足番を頼む」...
...「下足番をつとめる」...
...「下足番をしてもらう」...
...「下足番をする場所」...
...「下足番の手伝いをする」...
...玄関下足番の好男子で...
泉鏡花 「怨霊借用」
...下足番(げそくばん)に...
海野十三 「蠅男」
...「らつしや――い」と言ふ力強い下足番(げそ)の聲が聞きたい...
高濱虚子 「俳諧師」
...下足番はあっと云って慄(ふる)えあがった...
田中貢太郎 「寄席の没落」
...表口では下足番の男がその前から通りがゝりの人を見て...
永井荷風 「雪の日」
...もとはどこかの下足番であったとかいう話である...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...上がり口には下足番がいて...
野村胡堂 「胡堂百話」
...二日ほど前までは四谷の喜よしと云う寄席の下足番をしていたのだそうだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...加能氏が牛屋(ぎゅうや)の下足番(げそくばん)をされたと云うのを何かで読んでいたので...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...下足番に履物をあずけて入場した...
火野葦平 「花と龍」
...下足番などには決して通用すべからず...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...一慶応(けいおう)生れの江戸(えど)っ児(こ)天下の助五郎(すけごろう)は寄席(よせ)の下足番(げそくばん)だが...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...ポンと下足番の前へ突き出してひらいた...
正岡容 「小説 圓朝」
...「師匠なぜこれを初晩に……」またしても下足番の爺やから...
正岡容 「小説 圓朝」
...下足番の老人が一人の男を案内して来た...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...そのほか駅の構内で怒鳴りまわる貨物仲仕の声、魚市場の問屋のセリ声、物売の声、下足番の声、又は狂い飛ぶ火花と、轟々たる機械の大噪音の中に、一糸を乱さず、職工を叱する錆びた声……なぞの中には、松籟、濤韻と対比すべき或るものを含んでいることを、よく気付かせられる...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
...下足番が嫉(ねた)ましげにつぶやくほど...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...それは舟辰(ふなたつ)であり、下足番の男は、千吉だった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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