...下賤な人間には付き合わない方がいい...
...人前で下賤な言葉を使うのはやめましょう...
...彼女は金持ちの家庭から来たのに、下賤な態度をとっている...
...下賤な仕事でも、正直にやり遂げることが大切だ...
...下賤な出自を持っているからといって、人を見下すのは間違いだ...
...一方は下賤(げせん)から身を起して...
太宰治 「庭」
...下賤(げせん)な下劣な...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...しかし下賤の者の総数が高貴な者の総数より多いとすれば...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...メルキオルは彼に下賤(げせん)な趣味があるのだと言っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...またたやすく凶悪になるごとき下賤(げせん)な性質の者であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...宴会が結句割徳(わりどく)の安上りと胸算用(むなざんよう)して出席する下賤(げす)もあり...
永井荷風 「桑中喜語」
...日蓮今生(こんじやう)ニハ貧窮下賤(ひんぐうげせん)ノ者ト生レ旃陀羅ガ家ヨリ出タリ...
中里介山 「大菩薩峠」
...抜群の精神と少年のごとき純真な魂をもったこの男は低雑下賤な夫婦のために殺される...
久生十蘭 「黒い手帳」
...下賤な面がまえの男女が五人ほどごろごろ寝ッ転がっている...
久生十蘭 「湖畔」
...それに下賤な職人どもめがやたらにてんでの仕事場から煤や煙を吐き出させくさるので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...下賤なもののあさましさと見た...
本庄陸男 「石狩川」
...出家学道昼夜精進して貧苦下賤の衆生を慈愍(じびん)し...
南方熊楠 「十二支考」
...ところが腹の極(き)まらない下賤な奴の心から反抗が起って来る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...どうして我々みたいな下賤なものと照合されたり比較されたりするのに堪えられようか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すなわち下賤と煩瑣(はんさ)な家事から逃れるために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...野心の中にいかに多くの卑怯と臆病とが隠れているか・野心がその目的を達するにはいかに多くの下賤と屈従とが必要であるか・それを目の前に見るのは痛快である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「では何も、不審なかどはない者だの」「べつに、怪しい節(ふし)も見うけられませぬ」「そうか」と、手綱を持ち直し、「下賤の者らに、些細(ささい)な無礼(ぶれい)咎(とが)めなどはなるべくするな...
吉川英治 「新書太閤記」
...下賤(げせん)にさえ見えるが...
吉川英治 「源頼朝」
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