...下賤な人間には付き合わない方がいい...
...人前で下賤な言葉を使うのはやめましょう...
...彼女は金持ちの家庭から来たのに、下賤な態度をとっている...
...下賤な仕事でも、正直にやり遂げることが大切だ...
...下賤な出自を持っているからといって、人を見下すのは間違いだ...
...下賤(げせん)の者の住み家にも行き渡ってきた...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...私たち下賤のものに好かれる事をさへ不名誉だと思つてゐるらしいのだから始末がわるい...
太宰治 「お伽草紙」
...そこ退(の)け、下賤の者...
太宰治 「古典風」
...無理矢理オフィリヤを僕の妃に押しつけようとする卑劣下賤(げせん)の魂胆なのだ...
太宰治 「新ハムレット」
...自己を下賤醜悪にしてまで存在を続けて行く必要が何処にあろう...
永井荷風 「妾宅」
...今般残らず下賤困窮人共に合力(ごうりき)の為配当つかはし申すべし...
中里介山 「大菩薩峠」
...話をしなくっちあ生きていられないおしゃべりほど情ない下賤(げせん)なものはあるまいと思った...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...いかに人間が下賤(げせん)であろうとも...
夏目漱石 「明暗」
...下賤なお腹(はら)樣による遺傳――即(すなは)ちノツペリした顏の道具と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺は自分勝手に低いレベルで極めて下賤な誰も見て呉れない独り芝居を打つて勝手に焦れてゐるのだ...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...下賤な美食家です...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...我々ははかなさに満ちてはおれ、それほど不幸に満ちてはいないし、下賤ではあれ、それほど悲惨なわけでもないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...通例下賤な人民や荷物係りの兵隊などによってなされる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...と可愛がって下さるのですが下賤の子の礼儀もわきまえず...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...下賤(げせん)のわれらが酒肴の吟味などとは……口にするだに恥じなければならぬことでございました...
山本周五郎 「日本婦道記」
...虫螻(むしけら)と等しき下賤の者の生命(いのち)を以て...
夢野久作 「白くれない」
...下賤(げせん)の業(わざ)の呼び名ではなかったのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...下賤(げせん)でないものが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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