...わたくしは根から生まれついての道化で、まあ気違いも同然でございますな、猊下様、こりゃあきっと、わたくしの中には悪魔が住んでおるのに違いございません...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...猊下様、わたくしはちょうど、あの哲学者のディデロートのようなものでございますよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...貴下様は、御国許へでも?」「うむ、国許へ参るが――小太郎殿も、父上と御同行か」「はい」「今日の昼間、ここで、果合があったとのこと、お聞きかの」「何か、大勢で――」「いや、一風呂浴びて――何れ、後刻、ゆっくり――妙なところで、逢いましたのう」侍は、振返って、そういいながら、微笑して、階段を降りて行った...
直木三十五 「南国太平記」
...牧の一味を討とうと存ずる」「貴下様が――」綱手は...
直木三十五 「南国太平記」
...眼を見張りつつ「では――貴下様の手で――濃くなりますように」と...
直木三十五 「南国太平記」
...貴下様との間には?」「契り申しました」そう云って...
直木三十五 「南国太平記」
...夫の同志を売る貴下様を...
直木三十五 「南国太平記」
...天下様の往来だい...
中里介山 「大菩薩峠」
...天下様の往来だ……」天下様の往来とはいいながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...たしかに殿下様に化けたんだって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何卒御用意の件御備え置き被下様重々御願ひに及び候」と...
牧野信一 「月あかり」
...あの」寧子は、顔を染めて、「木下様には、初めてではございませぬ」「何...
吉川英治 「新書太閤記」
...木下様へおつかわし下さいませ」「な...
吉川英治 「新書太閤記」
...そうであろうが」「木下様には...
吉川英治 「新書太閤記」
...木下様のおことばを聞いちゃあ...
吉川英治 「新書太閤記」
...木下様のお情けで...
吉川英治 「新書太閤記」
...天下様にお成り遊ばして...
吉川英治 「新書太閤記」
...だから、寧子(ねね)や、妹の於(お)ややまでが、彼の姿を門に見れば、「――お父さま、また木下様が、お越しですよ」と、理(わけ)もなく、おかしがるのが先で、眼のうちにも入れていなかった...
吉川英治 「日本名婦伝」
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