...下様(しもざま)な雑人(ぞうにん)だと見えて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そんな下様(しもざま)の子供達と一緒に遊ぶものぢやありません...
薄田泣菫 「茶話」
...何だか殿下様より漱石の方がえらい気持に候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...わたくしは根から生まれついての道化で、まあ気違いも同然でございますな、猊下様、こりゃあきっと、わたくしの中には悪魔が住んでおるのに違いございません...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...猊下様、わたくしはちょうど、あの哲学者のディデロートのようなものでございますよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...して、貴下様は、何用で、御江戸へ」池上は、腕組して暫く黙っていたが「御内室を見込んで、お明かし申そうが――加治木玄白斎殿が、牧仲太郎の調伏に相違無しと、見究められ、只今、御懐妊中の方に、もしものことがあっては、と、江戸の同志の方々と、打合せのために参る途中――」「そして、その牧は、只今、何処に――」「上方へ参っておりましょう...
直木三十五 「南国太平記」
...仙波へは、別人が参って――」「別人とは?」「別の討手――気の毒であるが、御家のためには詮もない」「そ、その討手は、貴下様より、先か、後か?」綱手は蒼白になって、七瀬の横に立っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...貴下様から――」「何刻であろうか...
直木三十五 「南国太平記」
...眼を見張りつつ「では――貴下様の手で――濃くなりますように」と...
直木三十五 「南国太平記」
...たしかに殿下様に化けたんだって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「木下様でございますか」「こひ」「はい……」「武家の妻として...
吉川英治 「新書太閤記」
...そうであろうが」「木下様には...
吉川英治 「新書太閤記」
...……けれど木下様のおはなしを聞いてみれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...木下様のお情けで...
吉川英治 「新書太閤記」
...木下様が洲股(すのまた)へ御出陣とあるので...
吉川英治 「新書太閤記」
...「丹羽殿はおいでか」「おお木下様でしたか...
吉川英治 「新書太閤記」
...天下様に成られるとはどういう意味か)を頻りに考えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...天下様御師範のお太刀の影なりともよろしいから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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