...子供と狂人(きちがひ)6・14(夕)故人ルウズヴエルトの沢山(どつさり)ある子供の一人が――誰だつたか名前は一寸思ひ出せないが――幼い頃公園の木(こ)かげで下様(しもざま)の身なりの汚い子供達と一緒に遊んでゐた事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...仙波へは、別人が参って――」「別人とは?」「別の討手――気の毒であるが、御家のためには詮もない」「そ、その討手は、貴下様より、先か、後か?」綱手は蒼白になって、七瀬の横に立っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...眼を見張りつつ「では――貴下様の手で――濃くなりますように」と...
直木三十五 「南国太平記」
...「貴下様にもお変りもなく...
直木三十五 「南国太平記」
...貴下様との間には?」「契り申しました」そう云って...
直木三十五 「南国太平記」
...では、貴下様」有村に、お叩頭をすると「羨ましいぞ、こら」と、云って「貴様、片腕か」「女に手を出して、斬られたの」庄吉も(厭な野郎め...
直木三十五 「南国太平記」
...たしかに殿下様に化けたんだって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...木下様にかかっては商人も跣足(はだし)ですよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...お母様は、度々のお贈物などは、かたくお断りいたしていらっしゃいますが、お節句の、正月のという度に、木下様からは、よく頂戴物をいたします...
吉川英治 「新書太閤記」
...「木下様でございますか」「こひ」「はい……」「武家の妻として...
吉川英治 「新書太閤記」
...木下様へ嫁(とつ)ぎとうございます)寧子(ねね)のいったことばが...
吉川英治 「新書太閤記」
...木下様のお情けで...
吉川英治 「新書太閤記」
...木下様のお口添えで...
吉川英治 「新書太閤記」
...木下様が洲股(すのまた)へ御出陣とあるので...
吉川英治 「新書太閤記」
...「丹羽殿はおいでか」「おお木下様でしたか...
吉川英治 「新書太閤記」
...あやまりなく天下様にお成り遊ばさるるにてあるぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...天下様に成られるとはどういう意味か)を頻りに考えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...柾木孫平治(まさきまごへいじ)覚(おぼ)え書(がき)人々は時の天下様である太閤(たいこう)の氏素姓(うじすじょう)を知りたがった...
吉川英治 「茶漬三略」
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