...――お蔭で明日からは歌が一そう下手になりさうぢや...
薄田泣菫 「茶話」
...あたしは王妃さまを好きなので、一言も嘘を申し上げまいと努めているのでございますが、努力すればする程あたしの言葉が、下手になります...
太宰治 「新ハムレット」
...宿屋のある辺を通り越して下手に出てるのか...
豊島与志雄 「道連」
...下手に部分的な修正をするよりも...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...三輪の」平次は下手に出ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――お半の方は白状したかえ」平次はひどく下手に出ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僕の声色は下手になった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...上手と下手に、扉(ドア)一つずつ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...下手にも立樹二三...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...下手に葭簀張りの出茶屋...
正岡容 「山の手歳事記」
...とにかく下手に出るのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...次で下手に来てしやがむ...
三木竹二 「いがみの権太」
...下手に向ひて胡坐(あぐら)をかく...
三木竹二 「いがみの権太」
...立身(たちみ)にて斜に下手に向ひ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...上手に待合小屋、下手に橋...
三好十郎 「妻恋行」
...只側に粘土(ねばつち)で下手に築き上げた煙突が立つてゐて...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...却(かえ)って下手にお礼をしてしまったより好(い)いかも知れぬと思ったのである...
森鴎外 「雁」
...いまだ初心のこととどこまでも下手に...
吉川英治 「剣難女難」
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