...波止場のずっと下手にある宿屋に泊っていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...発句が下手にかかわらずなお相当の尊敬を払うにたると思う...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...その作品を下手にいじくりまわしたならば...
太宰治 「女の決闘」
...下手に真似(まね)してそれをやったら...
太宰治 「斜陽」
...いつか私はほんとうに話下手になり...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...いや下手に腹などが出来られては危険でしようがない...
戸坂潤 「社会時評」
...これを下手に教えると...
中谷宇吉郎 「寅彦夏話」
...下手にかいた性格のように見えてくるでしょう...
夏目漱石 「創作家の態度」
...このまゝお引取下さるやうに――」「では」平次が下手に出ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――お半の方は白状したかえ」平次はひどく下手に出ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飛んだ手掛りが引出されないものでもあるまいと思つてね」相變らず下手に出て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下手に同情心なんか寄せられたって迷惑だわ...
林芙美子 「帯広まで」
...下手に力んだりしようものなら...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...こっちは下手に出てばかり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...上手と下手に、扉(ドア)一つずつ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...あの美文詠嘆調のユニイクな話術であつたからつい/\「こぼれよね」などと下手に雅(みやび)めかして発音してしまつたのであらう...
正岡容 「下谷練塀小路」
...やや下手に向ひ、右の片膝をつき、刀を抜きて下に置く...
三木竹二 「いがみの権太」
...整理が下手にされているし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
便利!手書き漢字入力検索