...極めて下手くそな音楽が流れて来た...
高田保 「貸家を探す話」
...下手くそを極めるものである...
太宰治 「新釈諸国噺」
...なんて下手くそなんだろう...
太宰治 「正義と微笑」
...ひどく下手くそであった...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...万年青の赤さがあつたしぐるゝや供養されてゐる・土蔵そのそばの柚の実も(福沢先生旧邸)・すゝき一株も植ゑてある( 〃 )座るよりよい石塔を見つけた(宇平居)これが河豚かと食べてゐる(筑紫亭句会)・河豚鍋食べつくして別れた( 〃 )・ならんで尿する空が暗い世渡りが下手くそな菊が咲きだした(闘牛児からの来信に答へて)芙蓉実となつたあなたをおもふ( 〃 )枕許に...
種田山頭火 「行乞記」
...しんせつに教へられた道の落葉・つめたい雨のうつくしい草をまたぐ大木に腰かけて旅の空立札の下手くそな文字は「節倹」山茶花散つて貧しい生活坊さん二人下りたゞけの山の駅の昼(追加)大金持の大樅の木が威張つてゐる・空の爆音尿してゐる(太刀洗附近)・たゝへた水のさみしうないまた逢つた薬くさいあんたで(追加)・降るもよからう雨がふる夕空低う飛んで戻た(マヽ)(飛行機)暮れてもまだ鳴きつゞける鵙だ今夜は酔ふた...
種田山頭火 「行乞記」
...「ぐうたら手記」素材□下手くそで間のぬけたもの...
種田山頭火 「其中日記」
...このことを極めて下手くそに...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ソロバンが下手くそだった...
豊島与志雄 「自由人」
...惣兵衛ちやんは竹を下手くそに削つてゐるばかりだつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...フスマや掛軸に下手くそな松竹梅などを描き...
野村胡堂 「胡堂百話」
...「民部大輔(みんぶたいふ)兼大蔵大輔従四位守(じゅしいしゅ)管原朝臣重信(すがわらあそんしげのぶ)」と下手くその筆で署名したのである...
服部之総 「武鑑譜」
...その蓋に下手くそに描いてある何処か異国の大将の面(つら)に指弾きを一つ喰はせておいて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...下手くそなおーむども何とゆうちっぽけでみじめな宇宙だ!そして僭越にも 誰が敢て僕らを檻の中と呼ぶか!このそとの...
槇村浩 「長詩」
...自分の前か後に誰かほかの下手くそな歌手が出るように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...表に安達の下手くそなペンの字が書かれていた...
山川方夫 「その一年」
...遠慮のないところ下手くそであった...
山本周五郎 「竹柏記」
...下手くそな雑工までが...
吉川英治 「親鸞」
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