...彼の言葉には下心があると気づいた...
...彼女は私がおごるという下心でデートに誘ってきた...
...下心を持って接近する人が多く、信頼できる人を見極めるのが難しい...
...上司の言動には、部下への指示というよりも下心が感じられる...
...下心を持ってアプローチすると、相手に敬遠されることがある...
...ことにその夜は木村の事について倉地に合点させておくのが必要だと思ったのでいい出された時から一緒する下心(したごころ)ではあったのだ...
有島武郎 「或る女」
...当世の学者気質(かたぎ)で真理よりは金と女が大切だと見えて美くしい嬢様と嫁入支度に持参金を一度に握らうといふ下心なんだ...
内田魯庵 「犬物語」
...何とかしてキヌ子におごらせてやろうという下心で来たのに...
太宰治 「グッド・バイ」
...シバラクモ生(イ)キ伸(ノ)ビテミタイ下心(シタゴコロ)ノ所為(ショイ)...
太宰治 「創生記」
...おおびらに私の許可を求めたい下心があったためにあんな言葉を洩らしたのだと...
谷崎潤一郎 「鍵」
...軍記の示す配列を実地に眺めようとの下心に相違ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんな下心があったにしても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...出世の階子段(はしごだん)を大手を振つて登らうと言つた由井正雪的な下心も充分だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...藩の秘密を保とうと言った下心だったのです...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...新聞に書いて貰い度(た)い下心があったのです...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...ドーリトル隊の消息をつかむ下心もあって...
久生十蘭 「ノア」
...そんなさもしい下心からでは更々ないが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...甚次が来たら寄附ばして貰はうといふ下心で出迎へなんぞに来よつたんぢや...
三好十郎 「妻恋行」
...本家の両親は行く行くその娘を僕にくれたいという下心らしい事は僕も先年帰省した時始めて推測した...
村井弦斎 「食道楽」
...あの男の下心は明白だし...
山川方夫 「歪んだ窓」
...やがて久米之丞のふところから得た夜光の短刀の手がかりを得ようという下心(したごころ)ですが...
吉川英治 「江戸三国志」
...おのれ漢朝の世代を継いで皇帝を名乗らんとする下心にちがいない」早くもこういう見解が...
吉川英治 「三国志」
...今日の下心があったとみえる...
吉川英治 「新書太閤記」
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