...彼の言葉には下心があると気づいた...
...彼女は私がおごるという下心でデートに誘ってきた...
...下心を持って接近する人が多く、信頼できる人を見極めるのが難しい...
...上司の言動には、部下への指示というよりも下心が感じられる...
...下心を持ってアプローチすると、相手に敬遠されることがある...
...かう発刊の都度々々におくりこすは予にも筆を執らせんとの下心(したごころ)あればなるべし...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...以て子に甘い母の稱讚を得ようといふ下心が露骨に見え透いてゐるのであるから...
太宰治 「お伽草紙」
...このグラスで鈴岡さんと葡萄酒(ぶどうしゅ)を飲もうという下心...
太宰治 「正義と微笑」
...仮に彼女に下心があったとしたって...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...何かそんなふうな下心をいだいていたのだろうかしらん? そしてまた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...また確かに征服の下心もあったに違いない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...秘密の手紙でもあったら手に入れようという下心...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...わが手に功名を納めんとの下心と相見えまする...
中里介山 「大菩薩峠」
...心配させようといふ下心ではなかつたか...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...軍部におもねる下心のように...
蜷川新 「天皇」
...クレオパトラは機会があったらユダヤをもエジプトに併合したいという下心があったし...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...折々の着物も一と通り揃えさせてやりたいというのが叔母の下心だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...己れのセンチメンタルに引きずられて歩いていたい下心なのかも知れない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...父は三つになる弟をいつしよに連れて行つた――早くから行商を見習はせておかうといふ下心だつたのだらう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...恨まれたことへの恨みで密かに報復しようとの下心あるように思われまする...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...息子を養子にしたい安さんの下心が内儀さんにもうすうす分っていて...
矢田津世子 「神楽坂」
...彼には早くから蜀を奪う下心があったので...
吉川英治 「三国志」
...芋(いも)づるにあげてしまおう下心で聞いたのが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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