...彼の言葉には下心があると気づいた...
...彼女は私がおごるという下心でデートに誘ってきた...
...下心を持って接近する人が多く、信頼できる人を見極めるのが難しい...
...上司の言動には、部下への指示というよりも下心が感じられる...
...下心を持ってアプローチすると、相手に敬遠されることがある...
...ことにその夜は木村の事について倉地に合点させておくのが必要だと思ったのでいい出された時から一緒する下心(したごころ)ではあったのだ...
有島武郎 「或る女」
...下心あってあの黄風島へ渡り...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...それで仕方なくつれて行くことにしたのよ」「それで張とかいう中国人は」「これはマルタンのような下心があるか...
海野十三 「恐竜島」
...息の根を止めて殺してやろう下心...
太宰治 「鬱屈禍」
...別ないやらしい下心でもあるみたいなへんな言ひ方をするんだもの...
太宰治 「お伽草紙」
...このグラスで鈴岡さんと葡萄酒(ぶどうしゅ)を飲もうという下心...
太宰治 「正義と微笑」
...私のそれほどこまかい老獪の下心にも気づかず...
太宰治 「春の盗賊」
...権門に媚(こ)びて出世の緒(いとぐち)を掴(つか)もうと云う世間並な下心もないことはなかったであろうが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...――僕の下心では...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...評家が創作家でもある場合に於ける自己標準の退嬰的批評や他日を予想する下心的批評...
豊島与志雄 「月評をして」
...という下心じゃあるまいね...
豊島与志雄 「囚われ人」
...其の計畫に賛成の意を表はして貰ふ下心であつたのだ...
永井荷風 「新歸朝者日記 拾遺」
...昨夜お冬の部屋を覗いたのもそんな下心でせう――太てえ野郎ぢやありませんか」八五郎がむやみにポンポンいふのを平次は輕く受け流しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わざと複雑な大事件をあとにまわそうとする作者の下心にもよるだろうが...
平林初之輔 「日本の近代的探偵小説」
...自らの恋慕からお前を連れて行こうという下心であったようだ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...恨まれたことへの恨みで密かに報復しようとの下心あるように思われまする...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...第五十四 肉の味小山は我が郷里に去勢術を実施させたき下心ありて熱心なり「中川君...
村井弦斎 「食道楽」
...向うの下心ばかりがいやに眼につく...
横光利一 「欧洲紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??