...彼は下卑介な態度をとっていた...
...下卑介な発言をしたことで、周りの人々から嫌われた...
...彼女は下卑介な男性を好む傾向がある...
...下卑介な人間には友達もできない...
...下卑介な行為は人間らしくないとされている...
...やや荒(すさ)んだ声で言われた下卑たその言葉と...
有島武郎 「星座」
...画品などというものは、捜し廻っても何処にもありはしません、下卑た品のない、薄ッぺらなけばけばした絵ばかり目につきます...
上村松園 「帝展の美人画」
...やがて芭蕉等の句に親しみがふえてくるに従って私は決して俳句を下卑たものとは考えることができなくなりました...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...下卑た凸額(おでこ)の下に...
豊島与志雄 「悪夢」
...内心にやりとするほど下卑たのは論外として...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...じゃあこんどはそんな下卑たんじゃなくて...
豊島与志雄 「道連」
...下卑てくるばかりでなく...
豊島与志雄 「竜宮」
...下卑た――」お由羅が...
直木三十五 「南国太平記」
...人を毒する要するに下卑た...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこにも下卑(げび)た家庭に育ったという面影(おもかげ)は見えなかった...
夏目漱石 「行人」
...彼等の下卑で、浅薄で、迷信が強くて、無邪気で、狡猾(こうかつ)で、無欲で、強欲で、殆(ほと)んど余等(今の文壇の作家を悉(ことごと)く含む)の想像にさえ上りがたい所を、ありありと眼に映るように描写したのが「土」である...
「『土』に就て」
...下卑(げび)た品(しな)を作り乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いっそう下卑たものに変った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...下卑(げび)た口の震えが見えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...そこいらの好みがアカぬけしていて下卑たケバケバしい所が無い...
三好十郎 「肌の匂い」
...呪わるべく値せられた下卑な人間を憎悪した...
室生犀星 「幼年時代」
...何という下卑たまた馬鹿げた仕事であろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...見るからに下卑た中年の夫婦者である...
若山牧水 「熊野奈智山」
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