...細いものが舞下って来て...
泉鏡花 「薄紅梅」
...わざわざ遠い薩摩の国に下って...
上村松園 「税所敦子孝養図」
...飾窓には旨(うま)そうな鶏の丸焼きだの豚の脚などがぶら下っていました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...シャルンスト会堂の前から入りこんでいる地下道を下っていくと...
海野十三 「宇宙尖兵」
...部屋は一体どこまで下っていくのであろうと...
海野十三 「怪塔王」
...一週間後には熱も漸(ようや)く下って行ったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ただ川を下って来る筏師(いかだし)の話では...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...中年の男がぶら下っていた...
豊島与志雄 「丘の上」
...服が何十着とぶら下ってる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...下っている裾を踏んであぶなく転びそうになった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...裏木戸の柱に木札が下って「御用の方は女中へお申し聞け下さい」...
山本笑月 「明治世相百話」
...店の天井からブラ下っていた鰤の半身(かたみ)を引卸して...
夢野久作 「近世快人伝」
...雲は折々その山の頂からかけて一面に濃く中腹までも垂れ下って過ぎて行く...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...向うは下って行く船...
吉川英治 「剣難女難」
...おびただしい兵糧船は水に従って下ってきた...
吉川英治 「三国志」
...海道を下って行った...
吉川英治 「私本太平記」
...後も見ずに山を駈け下ってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そこから川が恐ろしい勢で流れ下っている筈であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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