...上框(あがりがまち)の戸に手をかけやうとすると...
石川啄木 「葬列」
...上框(あがりかまち)の戸に手をかけようとすると...
石川啄木 「葬列」
...十許りの女の児を上框(あがりがまち)に腰掛けさせて髪を結つてやつて居た...
石川啄木 「鳥影」
...上框(あがりがまち)の障子をも開けて閉てた...
石川啄木 「病院の窓」
...上框(あがりかまち)に腰かけてゐるお定へ投げてよこした...
石川啄木 「天鵞絨」
...「これでいいのですか」「いい」広巳は上框(あがりかまち)へ出て婢の出した瓶子と茶碗を引ったくるように執り...
田中貢太郎 「春心」
...上框(あがりがまち)は真暗(まっくら)だ...
永井荷風 「監獄署の裏」
...母親が驚(おどろ)いて立つ間(ま)もなく上框(あがりがまち)の障子(しやうじ)の外から...
永井荷風 「すみだ川」
...階下(した)のかみさんは梯子段(はしごだん)の下の上框(あがりがまち)へ出て取次をしている様子で「お上んなさいましよ...
永井荷風 「雪解」
...男は私を玄関の三和土(たたき)の上框(あがりかまち)に座布団を置いて坐わらせた丈で...
西尾正 「陳情書」
...お願ひ」上框(あがりかまち)に腰をおろした平次の袂へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無精ッたらしく首だけ上框のほうへねじむけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いねえと言え」上框のほうでは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あげ座敷の上框に腰をかけていた藤波友衛...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...出窓の上框へ両手を掛け...
久生十蘭 「魔都」
...在宅(うち)かえ? 署の者だ」艶拭きのかかった上框(あがりがまち)へ...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...上框のどつしりした古材の立派さは...
室生犀星 「京洛日記」
...上框(あがりかまち)の燈火(あかり)の下に来てよく見ると……どうだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
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