...その上根岸は蚊が名物なので...
高浜虚子 「子規居士と余」
...上根岸百何番とあるからこの辺かと思うが何一つ昔の見覚えのあるものはない...
寺田寅彦 「子規自筆の根岸地図」
...それから不折邸の横に「上根岸四十番」と記し...
寺田寅彦 「子規の追憶」
...先生の紹介をもらって上根岸鶯横町(かみねぎしうぐいすよこちょう)に病床の正岡子規子をたずねた...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...何でも上根岸八十二番とか思うていたが家々の門札に気を付けて見て行くうち前田の邸(やしき)と云うに行当(ゆきあた)ったので漱石師(そうせきし)に聞いた事を思い出して裏へ廻ると小さな小路(こうじ)で角に鶯横町(うぐいすよこちょう)と札が打ってある...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...大乗は上根の人への教えと定めこれ有り候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...漸く上根岸のそこがさうであるといふことを確めた...
長塚節 「竹の里人〔二〕」
...早速上根岸(かみねぎし)まで出掛けて揉(も)まして見た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...上根岸から御徒士町へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...己れは平次」「上根岸からここまで四半刻で駆けつけるぐらいなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次はそれでも念の爲に上根岸まで伸(の)して見ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八上根岸の喜六の葬式へ行つて居た古道具屋の與次郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上根岸から日本橋まで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上根岸の寮で、元吉原(なか)で鳴らした、薄雲花魁(おいらん)が害(や)られたんで」独り言ともなく、聞えよがしに言うガラッ八の調子に、「何だと八...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二神田から上根岸まで行くうちに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三輪の万七を誘って上根岸の寮へ向います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...処は上根岸の某邸の構内の最も奥の家...
正岡子規 「夏の夜の音」
...これ以上根ほり葉ほりは...
吉川英治 「私本太平記」
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