...眇眼(すがめ)の尾上松之助の似顔絵を大きく書いたり――妙なもので...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
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種田山頭火 「草木塔」
...かけはしや命をからむ蔦かつら(芭蕉翁)傍に見すぼらしい家があつて、見すぼらしい老人が何やら拾うてゐた、これこそまことに、命をからむかけはし!十一時、上松町に着く、そこから半里位で、名だゝる寝覚の床、臨川寺からの眺望はすぐれてゐる、娘の子が二人せつせといたどりを採つてゐた...
種田山頭火 「旅日記」
...上松を過れば、一度(たび)遠く離れし木曾川は再び來りて路傍を洗ひ、激湍の水珠(すゐしゆ)を飛ばし、奇岩の水中に横(よこたは)れる、更に昨日(さくじつ)に倍せるを覺ゆ...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...以上松平大隅守「母上」と...
直木三十五 「南国太平記」
...林泉(りんせん)のさま見事なる料理屋の座敷に尾上松助(おのえまつすけ)胡弓(こきゅう)の調子を調べつつ三絃(さんげん)手にせる芸者と居並び女形(おんながた)の中村七三...
永井荷風 「江戸芸術論」
...上松に至るの間には木曾の桟(かけ)はしがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...あとへ戻って上松までは僅かに十町という観念があってしたのではないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その上松の位地が好い...
夏目漱石 「夢十夜」
...御父上松根備前(びぜん)様の思召(おぼしめし)を継いで...
野村胡堂 「十字架観音」
...尾上松緑も見物したとて同席...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...上松(あげまつ)を過ぎる頃から...
堀辰雄 「辛夷の花」
...他の多くは尾上松之助...
正岡容 「大正東京錦絵」
...江戸末年的名優尾上松助も...
正岡容 「大正東京錦絵」
...今は亡き尾上松助が当り役で...
正岡容 「我が圓朝研究」
...俳句かけはしやあぶない処に山つゝじ桟や水へとゞかず五月雨歌むかしたれ雲のゆきゝのあとつけてわたしそめけん木曾のかけはし上松(あげまつ)を過ぐれば程もなく寝覚(ねざめ)の里なり...
正岡子規 「かけはしの記」
...二里半上松(あげまつ)駅にいたる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...上松(あげまつ)のあたりへかかると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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