...もっと上手な世渡りを考えて村を出ています...
伊藤野枝 「転機」
...追ひ分などは上手なのを聰き飽きたといふ風をしてゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...なかなか上手な歌です...
太宰治 「右大臣実朝」
...しかしその上手な点を「頭」へ矢つぎ早に受け込んで...
寺田寅彦 「ある日の経験」
...そうして水練の上手な兵士を三十人選抜して...
徳田秋声 「躯」
...仲々上手な減給法であるばかりではなく...
戸坂潤 「社会時評」
...自分より少しでも上手な人には教わっとくと...
豊島与志雄 「黒点」
...団栗のすきな事も折鶴の上手な事も...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...「あれもこの間いたずらに描きましたので」三沢は画(え)の上手な男であった...
夏目漱石 「行人」
...上手な方か」「恐ろしく下手つ糞で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この界隈ではなかなか上手な画工だといふ評判だつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...きっと随分上手な躾けてというわけでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……子供をあやすのは上手なんですが...
三好達治 「測量船拾遺」
...「上手な落語のようだ」と云う紋切形の一言で褒(ほ)めてくれることになっているが...
森鴎外 「心中」
...くち上手な者の百千言よりも...
山本周五郎 「寒橋」
...とうとう嘘の上手なものがオシャベリの上手ということになりました...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...水潜りの上手な者が水底(みずそこ)の鏡を取って差し上げねばならぬ...
夢野久作 「白髪小僧」
便利!手書き漢字入力検索