...口前(くちさき)の上手な事をいうのは出来なかったよりも持前の剛愎が許さなかった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...大して上手な方ではなかったが...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...三味線が上手なのと...
中里介山 「大菩薩峠」
...低俗な意味での「好きこそ物の上手なれ」で片附けてしまふ我が常識界に...
中原中也 「我が詩観」
...あなたはやっぱり教師の方が御上手なんですよ...
夏目漱石 「野分」
...商賣上手な四十男で人などを害(あや)めさうもない人間ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...売手のおかみさんが上手なので...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...上手な将棋差しの手にかかって...
久生十蘭 「あなたも私も」
...好きこそものの上手なれ...
正岡容 「小説 圓朝」
...見立(みたて)の上手な医者と称せられ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...くち上手な者の百千言よりも...
山本周五郎 「寒橋」
...私は十歳ばかりの時にはもう立派にお話が出来るようになっていました」「ほんとにお母様は教えることがお上手なのですね」「けれどもある日の事...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...水潜りの上手な者が水底(みずそこ)の鏡を取って差し上げねばならぬ...
夢野久作 「白髪小僧」
...翠糸女塾(すいしじょじゅく)主)談▼同年同月四日玄洋新報社朝刊切抜抜萃再録――その刺繍の上手なお嬢さんが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...しかしその中(うち)にも働きかける側の表現の上手なこと――わけても鼻の先の気分の扱い方の巧(たくみ)なために...
夢野久作 「鼻の表現」
...それよりも上手な女文字で「その通りに」と書き入れてあった...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...「所帯持ちの上手な女は...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...決して上手な芝居はしないのよ...
渡辺温 「絵姿」
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