...其時春さんは能く市中の女に見るやうな紺飛白の筒袖を上張りにして居た...
長塚節 「菜の花」
...黒い上張りを着た中年の女が出て来た...
林芙美子 「瀑布」
...ぼろぼろにほつれた毛糸の上張りの前がはだけて...
林芙美子 「瀑布」
...上張りの鉄板(てつ)なんざあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その上張物の裏でベチャクチャやるので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...まだ上張(うわっぱり)を着て...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...漸(や)っと白い上張りを引っかけた若い男が出て来たので...
堀辰雄 「晩夏」
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