...それを上州(じょうしゅう)から野州(やしゅう)方面に売っていたが...
田中貢太郎 「沼田の蚊帳」
...間もなく彼は上州の山に籠(こも)る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この間に武州と上州との境があって...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして今や上州の坂本から二里三十四丁二十七間の丁場を越えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし巻先生の「酢、醤油、上州屋」も、あまり長く通行人に見て貰ふことは出来なかつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...もう上州屋の家族が全部そこに集まって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺が繼いだ上州屋の暖簾(のれん)と身上は三萬や五萬ぢやないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上州沼田というところの御家老の落し種で...
長谷川時雨 「市川九女八」
...上州の和算の大家萩原禎助翁を聘してことにあたらしめ...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...大体上州は養蚕の盛な所で建物も造りを変えていますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...東国では上州邑楽郡多々良村の多々良沼に...
柳田國男 「地名の研究」
...東京府豊多摩郡高井戸村上高井戸)上州曽木(そき)の高垣明神(たかがきみょうじん)では...
柳田國男 「日本の伝説」
...上州から三国越えを経...
吉川英治 「上杉謙信」
...上州路へ折れてしまったのである...
吉川英治 「剣難女難」
...ひとり伊勢守(いせのかみ)殿だけじゃ」「伊勢守と云われますか」「もと上州大胡(おおご)の城主であったが...
吉川英治 「剣の四君子」
...上州高崎の境へたいして侵略を開始していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「汝(てめ)ッ方(ち)のような、青侍に、カスを喰って泣き寝入りをするような闘鶏師(とりし)たあ、闘鶏師がちがう」「江戸にだけでも二、三百、駿府(すんぷ)、甲府、上州と、仲間の眼だけが集まりゃ、旗本の一軒や二軒、屋台骨を揺り潰(つぶ)すぐれいなことは朝飯前だ」「うぬを片づけてから、武島町の古屋敷も、たたき潰(つぶ)してやらなけれやあ、闘鶏師の面(つら)がたたねえ」「舌でも噛め、後は、火葬にして、こんがり、焼いてやらあ」ばりばりッと、家の中で凄(すさ)まじい音がした...
吉川英治 「松のや露八」
...其冒険(ぼうけん)なること上州人の能(よ)く及ぶ所に非ずと云ふ...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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