...上州の平原早や廣く開けたり...
大町桂月 「赤城山」
...眼を上州方面に放つ...
大町桂月 「碓氷峠」
...碓氷峠の舊道は、上州方面には、この奇觀を有し、信州方面には、淺間、立科、八ヶ嶽の三高山を併せ見るの壯觀をも有す...
大町桂月 「碓氷峠」
...上州の三名山と云はる...
大町桂月 「妙義山の五日」
...これを煮ておきゃ、君、十日もありますよ」こう言って校長さんは、鮒の中でも大きいのを一尾つかんで、「どうも、上州の鮒はいい、コケがまるでこっちで取れたのとは違うんですからな」と言って清三に示した...
田山花袋 「田舎教師」
...上州円朝と綽名された世界坊一〇といふ噺家がありました...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...いくらかの金をもつて上州の兄のところへ帰りたい...
徳田秋声 「チビの魂」
...上州を出て熊谷辺に掛ります時には霽れまして...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...裕福な上州屋のことですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ところで――まだ話があるだらう」「上州屋周太郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上州は元来小藩の分立した場所であり...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...ヌタというのが普通だったらしいが上州の下仁田(しもにた)だの伊豆の仁田(にった)四郎だのと...
柳田國男 「地名の研究」
...東京府豊多摩郡高井戸村上高井戸)上州曽木(そき)の高垣明神(たかがきみょうじん)では...
柳田國男 「日本の伝説」
...上州邑楽(おうら)郡ではカマンデェ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...上州の上杉領へも突出して来た...
吉川英治 「上杉謙信」
...上州大胡(おおご)の城主...
吉川英治 「新書太閤記」
...上州をお取りなさい...
吉川英治 「新書太閤記」
...其他、甲州地、秩父地、上州地、信州地は無論のこと、杳(はる)かに越後境だらうと眺めらるゝもろ/\の峰から峰へ、寒い、かすかな光を投げて、云ふ様なき荘厳味を醸し出して呉れたのである...
若山牧水 「木枯紀行」
便利!手書き漢字入力検索