...「上士の方が給料が高いと聞いた」...
...「私は今後上士に昇進するために努力しようと思っている」...
...「上士の制服は襟が赤い」...
...「彼は軍隊で上士を務めている」...
...「上士たちが集まって戦略を練る」...
...今に、治まる)と、考えて、気安めをするより外になかったかれ等は、今更、軽輩の後塵を拝して、働きたくもなかったし――だが、そう考えながら(或いは、そういうことになるかもしれぬ)と――そして(そうなった時には、この地位が――だが、今更、大久保や、西郷の前に、頭が下げられるか)と、自分の考えと、自分の地位の矛盾に、いらいらしながら(斉興公が、この際、思いきって、軽輩共を、やっつけてしまってくれたなら――)と――それは、上士の人々は、お互に、口へは出さなかったが、肚で考えていることであった...
直木三十五 「南国太平記」
...そして、その人々の代りに、上士の人々が、それらの二男が、三男が入って来たが、上役は、蔭でそっと「物の役に立たぬ」と、呟くし、下役の人々は「何んだ、あの野郎」と、軽蔑した...
直木三十五 「南国太平記」
...上士達は、それに対して「濫りに、大砲などを鋳造して、幕府のとがめを受けるなど、愚の頂上だ...
直木三十五 「南国太平記」
...天下のため、島津のためにだ)だが、久光を取巻く、上士の人々は、一人として、久光に「また、老公が、お立ちになるとは、困ったことでござりますな」と、さえ、いう者がなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...(十年前なれば、軽輩を、手もなく、押えたであろうが、今では、上士は、己を守るのみに忙がしい...
直木三十五 「南国太平記」
...上士が下士の家に行けば...
福沢諭吉 「旧藩情」
...この点より論ずれば上士も一種の小華族というて可(か)なり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...上士族は大抵(たいてい)婢僕(ひぼく)を使用す...
福沢諭吉 「旧藩情」
...故に隔壁(かくへき)にても人の対話を聞けば、その上士たり、下士たり、商たり、農たるの区別は明(あきらか)に知るべし...
福沢諭吉 「旧藩情」
...また一方には上士(じょうし)と下士(かし)との分界をなお明(あきらか)にして下士の首を押(おさ)えんとの考を交え...
福沢諭吉 「旧藩情」
...未(いま)だ昔日(せきじつ)の上士に及ばざるもの尠(すく)なからずといえども...
福沢諭吉 「旧藩情」
...右のごとく上士の気風は少しく退却(たいきゃく)の痕(あと)を顕(あら)わし...
福沢諭吉 「旧藩情」
...心の底には常に上士を蔑視(べっし)して憚(はばか)るところなしといえども...
福沢諭吉 「旧藩情」
...)下等士族の輩(はい)が上士に対して不平を抱(いだ)く由縁(ゆえん)は...
福沢諭吉 「旧藩情」
...下士もまた上士に対して旧怨(きゅうえん)を思わず...
福沢諭吉 「旧藩情」
...旧痾(きゅうあ)たちまち再発して上士と下士とその方向を異(こと)にするのみならず...
福沢諭吉 「旧藩情」
...上士の残夢未(いま)だ醒(さ)めずして陰(いん)にこれを忌(い)むものあれば...
福沢諭吉 「旧藩情」
...その癖(くせ)今の貴様とか何とか云(い)う上士族の子弟と学校に行(いっ)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
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