...上品な刺戟を求めている人にあっては...
ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 秋田滋訳 「狂人日記」
...それに上品な父は...
石川三四郎 「浪」
...材料がいつでも素直(すなお)な温和(おとな)しい上品なウブな恋であって...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...すべて上品な趣味のものを選ぶこと...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...しかし師父ブラウンは直ちに肩の上品な猫背と重々しく上の方へつき出た短い髯に何事かをみとめた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...この上なく優美な上品な鼻筋をした女らしい小さな鼻のすぐ上のところに...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...南部なにがしと称する上品なお婆さんだった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...お上品な奥様が、猿股を二十分も捻(ひね)っていて、たった一ツ買って行った...
林芙美子 「新版 放浪記」
...しかしその上品な顏立によつていくらか夫人を安心させたらしかつた...
堀辰雄 「聖家族」
...かなり上品な美男...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...なんとなく上品な色を呈(てい)し...
牧野富太郎 「植物知識」
...歌必ずしも尽(ことごと)く上品ならんや...
正岡子規 「人々に答ふ」
...時々彼のほうに振り向くそのこなし――すべてはいいようもなく上品な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...みんなの人がこれがいいって言ってくれるような上品なぜいたくでなければ...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...その外に梅の糸といって上品なお菓子がございますがそれは豊後梅(ぶんごうめ)の青いのを大根や里芋の繊(せん)のように極く細(こまか)い繊に截(き)って塩漬にして圧(おし)を置いて食べる時水で塩出しをして砂糖をかけてお吸物の実にしてもいいのです...
村井弦斎 「食道楽」
...(上品なる散歩服...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...東京帝大の経済を出た日本語の巧みな上品な青年だったが...
横光利一 「旅愁」
...内は前栽(せんざい)から玄関もほかの青楼(せいろう)とはまるで違う上品な館(やかた)づくりだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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