...上品な娘さんがお茶を持って来たので...
太宰治 「帰去来」
...自分のふところの暖かさやネクタイピンの手前からもつと上品なユーモアをとばしてやる義務があると思つたらしく...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...すらりとした上品な老夫人で...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...とにかく一年中米国の思想界が最も上品な形に顕(あらわ)れるのはこの時であろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...青白くて上品なお秀の顏は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一寸見は三十二三と言つてもいゝ上品な女でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんなお上品な男の前では...
林芙美子 「新版 放浪記」
...宮廷の上品な言い方ではなかったわけです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...チーズから切りだしたような上品な横顔をこちらに見せてひっそりとグラスを含んでいた...
久生十蘭 「復活祭」
...あんなに若い御婦人が――二十四なんですよ――生れつきの上品な魅力を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...上品な詩的な情感をもっていたから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...上品な唐草(からくさ)の織られてあるのを選んで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...上品な重味のあるふうをして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...飾りの金属も持ち色をいろいろに使い分けてある上品な...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その後を一段と落付きのある上品な句で囲(かこ)おうとした...
柳田国男 「木綿以前の事」
...まことに上品な――少しやせすぎてはいますが――線のいい美人でした...
吉川英治 「江戸三国志」
...面(おも)ざしは上品な老人だが...
吉川英治 「人間山水図巻」
...色白で上品な顔をしてどう眺めても美人なことである...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索