...格段に上品なのを嬉しく感じた...
芥川龍之介 「秋」
...アメリカから買って帰った上等の香水をふりかけた匂(にお)い玉(だま)からかすかながらきわめて上品な芳芬(ほうふん)を静かに部屋の中にまき散らしていた...
有島武郎 「或る女」
...私は上品な芸術家に疑惑を抱(いだ)き...
太宰治 「十五年間」
...私たちも「上品な自信」をもって周囲の華麗さに接することが出来るだろうし...
谷譲次 「踊る地平線」
...もつとチャンとした上品な各室がみんなまだ模様変えの最中だつたので...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...彼は暗い灰色の品(しな)のよい上品な服を着て...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...するとその中から……すばらしく上品な美しい...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...今日の上品なリベラーレン達が決して潔しとしない仕事なのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...平静で嘲笑(ちょうしょう)的で上品な態度と保守的な精神とをもったヴェールの...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...五十二三の上品な婦人でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...上品な青白い顔を緊張さして...
野村胡堂 「古城の真昼」
...浪漫派の上品な甘ったるさと...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...“貴族だ”と御自分で仰言(おっしゃ)るように上品な風采(ふうさい)...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...晩年の駒吉は白髯を蓄えてすこぶる上品な老人に見受けられた...
山本笑月 「明治世相百話」
...文晁一門合作の俳句入り「江の島文庫」なんて上品なものもある...
山本笑月 「明治世相百話」
...どこかに上品なところがあって...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...六歳かと思われる上品な女性のすがたが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...上品な愛を醸(かも)しているのをながめて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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