...上品な山高帽(やまたかぼう)をかぶっていた...
芥川龍之介 「開化の良人」
...二人(ふたり)は別荘から散歩に出て来たらしい幾組かの上品な男女の群れと出あったが...
有島武郎 「或る女」
...上品な態度でそれをこらえた...
有島武郎 「或る女」
...あまり上品な食べ物とされていない...
梅崎春生 「狂い凧」
...ひとりの上品な老人がはいってきました...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...主人は代々上品な数寄者(すきしゃ)であって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...わたしは何にでも通用する上品な抜け穴を持っていたのだ……しかし...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...五十ばかりの上品な婦人がある...
外村繁 「澪標」
...上品なダイヤモンドのカフス釦をつけてやって来ました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...唐代の書と云ふものゝ矢張り最も上品な工妙な域に達したと云ふことを悟り得たならば...
内藤湖南 「北派の書論」
...そして其処には玻璃製の上品な市街や青空やが映る...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...そのため上品なしつけを身につけ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...またなく上品な小柄な老婦人が坐つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...さつき村はづれで繪を描いてゐた老婦人とその附添ひの上品な婦人にちがひないことは分つた...
堀辰雄 「初秋の淺間」
...それから彼のはじめて見る上品な顔つきをした青年だった...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...そのそばには堂々とした上品な風采の...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...この上品な古い建物のほとんど全部と同じく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...ひとりは上品な尼(あま)とも見える年とった婦人...
吉川英治 「宮本武蔵」
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