...其黄鼬(てん)の毛皮のついた、広い袖口からは、限りなく優しい、上品な手が、覗いてゐる...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...上品な店舗(てんぽ)の前だった...
海野十三 「海底都市」
...お上品な方々はヒンシュクなさるにちがいない...
高見順 「いやな感じ」
...お上品なサロンは...
太宰治 「十五年間」
...上品な婆さんである...
太宰治 「津軽」
...歌仙でもあまり美しい上品なそして句調の平滑な句が続くと...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...ついそのお上品なとこを見せようってんで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...御三ばかりじゃない現に上品な仕付(しつけ)を受けつつあると細君から吹聴(ふいちょう)せられている小児(こども)ですらこの傾向がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この上品な少年にむかって用いるには...
新美南吉 「嘘」
...……とにかく、ひどくむずかしいや、ひとのことでも、自分のことでも……」トクべえさんが、上品な声で、口をはさむ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...お上品な方法で窃盗をやっていたのだろう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まだ黒い眉と頬髯(ほゝひげ)が“Pre noble dehtre”(芝居に出て來る上品な父親)と云つた風な容子を與へてゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...しかしその上品な顏立によつていくらか夫人を安心させたらしかつた...
堀辰雄 「聖家族」
...ゆっくりと無言で、なにもかも心得たようにうなずいて微笑して、きれいな白い長い手で、おちついた、ものうげな、上品なしぐさで、むこう側の――左手の扉を指差した...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...何人かの中に特別に上品な十二...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ちょうど武内宿禰(たけのうちのすくね)みたいな上品なおじいさんでした...
柳原白蓮 「私の思い出」
...面(おも)ざしは上品な老人だが...
吉川英治 「人間山水図巻」
...ひとりは上品な尼(あま)とも見える年とった婦人...
吉川英治 「宮本武蔵」
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