...そしてにやりとしながらがっくりと顔を上向きにはねて...
有島武郎 「或る女」
...上向きに寝るんでしょ」そういいながら...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...少女の身体をソッと上向きに寝かせた...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...老人は二三度身体を上向きに又下向きにひっくりかえされた...
海野十三 「少年探偵長」
...そしてまた屍体が上向きにされたとき...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...あごは上向きで、目は強く見開かれ、天井の隅をにらみつけている...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...すると、死体は、戸板返しの様に、クルッと廻転して、上向きになった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...この男は上向きに倒れていたのだ...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...死体は上向きになっていた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...そうして両方のたぼを上向きにひっくらかえしているのが田舎(いなか)少年の目には不思議に思われた...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...山のどん底から山の下の平野の空へ向って鉄路が上向きに登っているから...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...やはり上向きに並んでいた...
外村繁 「澪標」
...死体は上向きになり...
中里介山 「大菩薩峠」
...さいぜん米友が上向きに炉の真向のところへ置いた鍋の蓋の上に載せ...
中里介山 「大菩薩峠」
...台から上向きに物体をささえる力が...
中谷宇吉郎 「立春の卵」
...悪魔の屍を上向きに置かざらしめぬのは...
牧野信一 「痴酔記」
...頤がとがり目の細く上向きに切れた脣の大きな女は...
山川方夫 「愛のごとく」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??