...そしてにやりとしながらがっくりと顔を上向きにはねて...
有島武郎 「或る女」
...上向きに寝るんでしょ」そういいながら...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...その綱は上向きになって...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...上向きに置かれた...
海野十三 「すり替え怪画」
...箱が上向きに倒れて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...死体は上向きになっていた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...すると有難いもので店の売上げは日に日に上向き...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...熱ばんだ小さな顔を上向きにして喘(あへ)ぐやうな呼吸をしてゐる幼児を見...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...即ち普通ならば上向きだけに生じるので...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...ひどく上向きになつて居りました」「――」平次の態度の眞劍さに引ずられたやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上向きに突かれた奧樣の傷は思ひの外重く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上向き襟と目深にかぶった帽子がとても役立つ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...白い眼をじろじろと上向きにして...
本庄陸男 「石狩川」
...その儘ごろりと上向きに転(ころ)んで...
牧野信一 「秋晴れの日」
...――茶の間では上向きに寝転んで脚は恰度倒立ちをしてゐる見たいに高く...
牧野信一 「村のストア派」
...大の字なりに上向きにねて...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...上向きにする角度が大きいので...
宮原晃一郎 「風変りな決闘」
...これに立会う者の中の三人がそれぞれ槍(やり)を上向きに立てて待つと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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